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思いつきの約束

さて、謝ろうとアレクの元へ来てみたはいいが、ここからどうすべきか、、、。

建物の影からアレクの魔法練習を見ながら私は考えた。

今まで録に会話をしたことが無かったから何と話しかけて良いのかわからない。

「んー、どうしようかしら。」

アレクだって、嫌っている姉に急に話しかけられても嫌な気分しかしないのではないだろうか。

でも、今までのことを謝罪すると決めたのだ。

何とかして会話をしなければいけない。と、思いつつ、なかなかなチキンハートの私は今いる建物の影から動けないでいた。すると、、、


「何かご用ですか。隠れて見られるのは気分が悪いです。」


とアレクがこちらを見て、いかにも嫌そうな雰囲気を漂わせながら言った。

え!隠れているつもりだったのにバレていたのか。

まだ心の準備はできていないが隠れ続ける訳にもいかない。

私は意を決してアレクの前へと近づいた。


「特に用事があるという訳でもないのだけれど、、、やっぱりあなたの魔力は凄いのね。」

私がそう言った瞬間アレクは怪訝そうな顔をした。

「急にどうしたんですか。何か文句でもあるんですか。」

「いえ、本当に思ったことを言ったのよ。私は貴族であるくせに魔力がほとんどないから、あなたのその力は心の底から羨ましいわ。」


私のこの発言にどうやらアレクは驚いたようだ。

確かに、今までの私はアレクを貶すような発言をして、見下すことしかしてこなかったはずだから、驚かれるのも無理はない。


「魔力は使いこなせてこそ役にたつものだと思います。、、、だからこそ魔力がなかったとしても技術を身に付ければ問題無いんじゃないんですか。」


アレクは少し気まずそうにそう呟いた。

、、、ん?もしかして、これは私を励ましているのかな?

過去の記憶の中のアレクとの関係は最悪だった。

だから今、アレクにに少し苦手意識を持ちつつ近付いたのだか、今の感じだと、根は優しい子なのかもしれない。


「そうよね、あなたの言う通りだわ。魔力はその量だけでなく技術も大切よね。、、、 私は今まで、あなたのその魔力に嫉妬して嫌がらせをしてしまったわ。ごめんなさい。これからは自分の少ない魔力を補えるような技術を身に付けられるように努力するわ。」

「やけに今日は素直なんですね。何か悪巧みでも考えているんですか。」


確かにそう思われても仕方がない気持ちはよくわかる。でも、ここで心を入れ替えたことを見て貰わないと、もう距離を縮めるチャンスがない気がする!


「いえ、本当に何にも考えていないわ。今日の朝、今までの自分の行動について考えて、あなたにひどいことをしてしまったと思ったのよ。それで今から本当に心を入れ替えようと思って。、、、そうだわ!明日から私も一緒に魔術の練習をしてもいいかしら。心を入れ替えた所を見て欲しいの!」

「えっ、わ、わかりました。」



アレクがびっくりしてるのがよくわかる。私も自分で言っておいてなんだが、自分のこんな思い付きを言えたことびっくりしている。私ってこんなに行動力あったっけ?まあ、とにかく明日からアレクと一緒に頑張ってみようかな。

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