もちつけ俺
ひゃっほい☆
「よく来たね、待っていたよ」
悪魔はもう、門の前に立ちはだかっていた。
爽やかに見えるドス黒い笑顔が幼い俺の恐怖心を煽る。
だが、俺は震える足で、堂々とした声で、
「お前こそ、ビビってこないかと思ったぞ」
目を細めて見定めるように俺を見つめてくるそいつは、10代の子供なんぞと比べたら酷というものだ。
「さて、それでは場所を移動しますが、いいですよね?」
今思い返してみれば、ただの子供とわかってさっさとくたばらせて終わらせようぜって言う意味合いで子供に向かって威圧感たっぷりで話しかけたのかもしれない。子供だからもしかしたら育成ができるかもしれないと思っていたかもしれないが、今となってはそれもわからない。ただ、俺はそんな深読みを一切せずに断れるかもしれない絶好の機会を
「僕が先にお前との決闘を申し込んだんだ、場所くらい、選ばせてやる」
過去の俺よ…今のチキンな俺的に言わせてもらおう
…言葉を選んでくれ!!俺はやれば出来る子だろ?NOと言える人間になるんだ!!
そんな今の俺の願いも虚しく、
「じゃあ、あそこがいいのかな?ま、付いて来たらわかるって言おうとしたけど、遅くなるから担がせてもらうね?」
先程の言葉を早口で言い終えると、ダッシュしていくえっと…暫定悪魔ってことで、が、大体ギリギリ信号が赤に変わるか変わらないかぐらいのあのスピードを一定の速度で、しかも風よけとかない状態でダッシュをしてしまった。人間やめてるぞコイツ…さて、どうなるでしょうか?
「ぎゃあああああああああああああああああああああああああああああああああ!!?!?」
風当たりも強く、馬に乗っててもそんなにスピードを出さないのでもちろん叫びましたよ?俺はどこまで行ってもチキンだからな!!
「叫ぶと舌噛むぞ、ただしもう着いたから別に叫ぶ必要はないよ」
所要時間およそ8分。スタートダッシュから交通ルールをきっと無視している速さで距離を計算してくれれば距離はなんとなくわかると思う。
「ぼ、ぼ、ぼ、ぼきゅをおおお脅かそうったってそうはいかないぞ?」
足がガクガクと震え、(これは武者震いなんだ、こんな足が速いだけの奴は僕の魔法で一発で倒してみせるんだそうだ僕は天才なんだ)とひたすら自己暗示というものをかけてたのはいい思い出。ただしよくよく考えてみたらこの時から24時間もたってない事実に今さっき気がついたけどわりとどうでもいい。
「我が……傲…ぎるのはちょ…ダメだよね?…法…いとかパーティに……ったけど…」
物凄く小声で言っているので集中して聞かないと全く聞こえないぐらいの声で喋っていた。その時の俺は全く聞いていなかったようで全然聞こえない。勝負の前だからしょうがないと言いたいが、自分のことなので殴りたいほど憎らしい。過去の俺にあたっても仕方がないけどな!!
「さて、決闘でしたっけ?さっさと終わらせましょうか」
やはりものすごい笑顔で悪魔は言うわけですが、俺はこう言っちゃうんですよ…
「雑魚が僕にかなうわけ無いだろう!!」
殺る気スイッチオン☆的なノリで言っちゃたよコイツ…いや、この時は知る由もなかったからしょうがないけどね?わかってるけど、どうしてもあん時こうしとったらよかったんちゃうんかな?って思っちゃう時があるって、こんなふうにだべってたら地元がバレるんで落ち着け俺
でもって悪魔はわらいながら、
「大丈夫、雑魚扱いされる程の者じゃないから本気できなよ?魔法使えるんでしょ?」
あ、わらうって嘲笑って意味のほうなんだが…あの時の俺はプライド的なものから魔法を馬鹿にするとか許せねえ!って感じになってしまったというか、なんというか…やっちまったもんはしょうがねえよな?
「 火炎球 !!」
さて、ここで補足説明しておこう。魔法・火炎球 効果は名前の通り炎のボールが出てくるだけという…大きさは普通の人が使った場合は大体自分の爪見てみ?それ3個分ぐらいだ。サッカーボール1個分出来たら宮廷魔導師にはなれるぐらいすごいことっていう認識だ。ちなみに俺が作れたのはこぶし1個分程だった。水球も似たようなもんだが、その話は置いといて、
「なん・・・だとぅ!?」
悪魔がキャラ崩壊する決定的瞬間を収めてやったぜ!!じゃなくて、えっと、この状況を実況しますと、馬鹿にされて顔がすごい形相になっている!!おっと?ここで魔力による火炎球作成!!どうやら5つ程作ろうとしているみたいですねぇっと、お!おお?何故か出来上がったのはポテトのBIGサイズ2袋ぐらいの大きさの火炎球!!これはどういうことでしょうか?悪魔選手、ルフェン選手も驚いて・・・おっと?ルフェン選手ここで…投げた!!さて、悪魔選手の様子を中継しましょう。なんと!!少し髪が焦げただけです!!が、しかし!!倒れたあああああああああああああああ!!決まりました!!勝者ルフェン選手!!拍手!!って、実況する意味なかった気がするけど楽しかったからプラマイゼロってことで
「フ、お前のような弱者がBランクだと?冒険者ギルドも落ちたものだな!!」
パッと見た感じ変化はないが、この時頭の中でカチッと音がしてた。でもってなんか、かみに会って前世の記憶を取り戻s
『これ報告書に今から記載するから飛ばしたら怒る。あれちょっと記録し忘れてめんどくさいから能力使って見ろ。さもなくば補正と言う名の死亡フラグを授けようではないか』
・・・癒しの神KOEEEEEEEEEEE!?つ、続き見るから死亡フラグだけは勘弁してくださいです!!って敬語おかしくなってる気がする
うっぷ・・・
飲みすぎたorz
今日はもう寝るから茶でも飲もうぜ