いつもと違う
珍しく酔わずに、しかも昼間に書いたきがする。
まぁ、駄文だがな!!
お初にお目にかかる。僕の名はルフェン。高貴なる血に連なるものだ!!
と、思ってた時期が俺にもありました。
取り敢えず、数日前の出来事を冷静に思い出そう・・・
その日は日差しの暖かな絶好の茶会日よりで、楽しく虚しく魔導研究をしていた11歳児だった。
都市の宮廷魔術師の息子として生まれた僕もとい俺だが、日々の鍛錬により、近接戦闘にも自信があった。
今思えばこの傲慢さと糞爺がよけいなことを言わなければ十分まともに生活出来てたはずなのに・・・
「そういえば、ルフェン坊ちゃま。巷で噂の凄腕の幼き龍の噂をご存知でしょうか?坊ちゃまと同い年だそうですよ。」
この会話の前後は曖昧にしか覚えてないが、凄腕とかww魔道士の息子で努力してるのに俺より強い同年代とか人間じゃねぇwwと思ってしまったわけだが、そんなことはいい。本当に・・・
ど う し て こ う な っ た ?
…少し状況を整理させてくれ。そう、あれは、
「たのもう!!」
冒険者ギルドに威勢のいい声を張り上げ入ってきたのはまだ年端もいかないひょろっこいもやしっぽい餓鬼。普通の冒険者ギルドだったら追い返すかからかった後、追い返すか、金を巻き上げたあと、追い返すか…まぁ、要するに相手にはされない。だが、このギルドは違った。
「ようこそ冒険者ギルドへギルドへの所属を申し出たいのなら魔貨10が必要になりますがよろしいでしょうか?」
…普通のギルドというものを上記に書いたので、勘の良い方ならお分かりいただけるだろうこのギルドの異様さが!!!ん?わからない?もしかしたら客かもしれない?残念だがこの世界のギルドにはそんな制度ない。少し詳しく説明をしよう。ギルドに依頼?普通は直接なんてしない。魔法学院の生徒が単位を取るためにギルドの仕事をこなすために来ることもあるが、大体の生徒が制服を着ている。俺は学園に入るための年齢13歳を超えてないから学園には通ってない。そして、一般の依頼をするときは、一度役所に厄介事を持って行って、手が足りない、または、兵が出るまでもないと判断した依頼がギルドにまで回ってくる要するに何でも屋的な場所(ただし物理で解決する)と、いうわけでこんな子供がこんなゴロツキのいる場所にいるはずなんてない。間違って入ったかも?ぐらいの認識が普通だ。挨拶?冒険者ギルドの窓口って大体現役でもまかり通るぐらい強いのに…そんな子供の力量がわからないってこと絶対にありえないって今は思えるけど、この時は、『僕の魔力にこうべを垂れるとは…なかなか殊勝な心がけじゃないか』と、本を読んだときに難しい言葉があったらすぐ使いたくなる感じで幼いのに生意気なことを思いつつ、冒険者ギルドにきた理由を言っちゃったんだよクソがあああああああああああ
「ここに僕と同じくらいの高ランクの冒険者がいると聞いた。そのものと話がしたい。」
「え?あ、あのk…あの方とですか?」
ギルドであの方呼ばわりされるのはBランク以上からと、いう認識があるが、Bランクでもあまりにも知名度が低ければ名前呼びしてしまう人もいるが、それは御法度らしい。
「わかりました。少々お待ちください。」
このギルド員もちょっと空気読んで、『お断りします』とか、『今、ギルドには居ません』とか言ってくれたらこんな苦労せずに…っと、また愚痴るところだった
で、カウンターの奥の方に引っ込んでいったと思ったらすぐに引き返してきたギルド員。そして彼は言う。
「お連れしました」
速えよ!?
俺も少しぐらい疑問を持てよ!!このギルドに関わりを持っちゃイカン!!と、言う俺の叫び声も虚しく幼き俺はほざいちまった。
「お前が噂の幼き龍か?」
腕組をしてちょっと相手を見上げるように傲慢な態度で物を言う。子供だから可愛く見えるが、相手も子供だからそんなに可愛いなんて思えないよな?気づけ?いや、意識せずにやってるから気づく気づかないの問題じゃないけどな?
「そうだけど…どうしたの?」
黒髪・黒目で幼くしてチート。黒髪・黒目なんてこの世界じゃ金髪・蒼眼より珍しい。さぁ、気づけ!!
「お前に1対1の決闘を申し込む!!」
まあ、待て、落ち着け、そしてギルドから即刻立ち去れ。ギルドの人達と絶対に目を合わせるな。
「いいけど、ここじゃモノ壊したら死ぬから街の外に行こうか」
ものすごい笑顔で言ってますよ。気がつけ。傲慢にも程があるぞ?たとえ同じ年齢とは言えギルドで短期間でBランクだぞ?5年かかってBランクいけるかどうかってところだぞ?ギルドに所属できるの10歳からだぞ?1年でBランクに入ってるってことはBランクの依頼一人でこなせるぐらい強さが異常なんだぞ?ほら、身の丈に合ってないだろ?さぁ、断れ!!笑顔の腹黒さがコイツの異常さを物語っている!!
「受けて立とう!!!」
「では、明日の午後3時に北門でいいですね?」
「あ、ああ」
幼い俺が、ん?と思ったのはここが始めてだ。笑顔なのに断れない。迫力に飲まれてしまったのだ。子供がでもわかる迫力。(おそらくわざと)もう少し早く気づけたらどんなに良かったことか…
「それではこころよりお待ちしておりますよ。ルフェン殿」
「来なければお前の負けだからな!!」
…子供にしちゃ物凄く大人びている、なぜか名前を知っている。胡散臭いよな?行ったらダメなのわかってるよな?
「ええ、わかっています。ただし君が来なかった場合は…」
HA☆RA☆GU☆RO
すぎる笑顔。こいつに逆らったら絶対に死は免れないということを本能的に察知した俺は首を振った。もちろん縦にだぞ?横に振ったら首が飛ぶ。
「じ、じゃあ僕はこれで!!」
その場の空気に耐え切れずに俺は脱兎のごとく逃げ出した。
時間の都合?
俺の親は放任主義でご飯と本しか与えられないのにそんな急な都合なんてできるはずもなく…
俺はこの時まだ知らなかったんだ。
俺が喧嘩を売った相手を、
俺が登場人物のどの位置関係になるのかを…
俺は次の日、この街へは帰れなくなっていた。