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「ダークしゃみと子猫」「名言が出ない日」
WiFiが切れ、ダークしゃみが出かけてきた夜。
「……全部、無意味かもしれない」
そんなことを考えていたとき、
寺の境内で小さな子猫が鳴いた。
子猫は悟りも、内観も、WiFiも知らない。
ただ、寒くて鳴いている。
しゃみは無言で近づき、
そっと子猫を包んだ。
その瞬間、
ダークしゃみは消えた。
「考えすぎだったにゃむ」
子猫は喉を鳴らす。
悟りは、
目の前を温めること。
しゃみはそう理解した。
「名言が出ない日」
その日は、名言が一つも浮かばなかった。
「今日は…ダメだにゃむ」
何度考えても、
かっこいい言葉も、やさしい言葉も出てこない。
結局、しゃみはこう投稿した。
「今日は名言おやすみ」
するとフォロにゃから返事が来る。
「それが一番名言でした」
しゃみは耳をぴこっと動かした。
「……そんな日もあるにゃむね」




