第4話対話②
待て、待て待て。大丈夫だ。絶対になにか方法はある。あかなめにも攻撃手段があるはずだ。……いや。誰も妖怪が一体しか使えないとは言ってないよな?
「妖怪の力は一体しか使えないのか?」
「はい。普通は一体しか使えないはずです。」
まじかよこれ俺どうすんの?
「でも、全ての人が使うことが出来る基本妖術は使うことが出来ますよ?」
なに?俺のステータスにはそんなもの書いていなかったが。そんなものが使えるのか。
「どうしたら使えるようになる?」
「全員最初から使えるはずですけど。もしかして使えないんですか?」
まじかよ。やっぱ詰んでるやん。この世界の住民はみんな使えて俺は使えないとか、最悪かよ。
いやまて。練習すればどうにか使えるようになるの
かもしれない。頼ってばっかだが、ここはお願いするしかない。
「あぁ。忘れてるらしい。すみまないが。その基本妖術を見せて貰えないか?」
「はい。いいですよ。でも私はあまり上手くないので、許してくださいね?」
大丈夫だ。
「はい。可愛いのでなんでも許します。」
「えっ」
「あっ。なんでもないです。お願いします。」
やっべ。本音と建前間違えた。最悪だ。
「基本妖術は、別名妖刀術とも呼ばれています。自分の妖力を使って、妖怪にも通用する武器を作ります。」
なるほど、この世界では、金属製の武器を使うのではなく、妖力を使って武器を生成するのか。
「この基本妖術は、刀だけでなく、盾や弓など、様々な武器を作り出せます。これらは通常の武器よりも性能が高いですが、自分のイメージと妖力の強さによって性能が変化します。」
「では、私は短剣を出します。」
―フォン―
紫色に輝き、なんとも厨二心をくすぐられる武器なんだろうか。俺も使いてぇ。
「このようにして、刀を出します。」
―フォン―
「私はこれを10分出すので限界ですが、平均は30分程度、妖力が多い人は、2時間ほど造ることができます。」
「大きさによって妖力の消費量は変わるのか?」
「はい。大きければ大きいほど、強くしようと思えば思うほど、妖力の消費量が多くなり、造れる時間が短くなります。」
なるほどな。じゃあ俺にも出来るかもしれない。でも俺の妖力は確か10しか無かったよな?じゃあ全然出来ないんじゃないのか?
「俺もやって見ていか?」
「いいですよ。私には向けないでくださいね。」
「もちろん約束しよう。」
日本刀をイメージしよう。美しく湾曲していて、刃の部分は鋭く、柄の部分はしなやかに。
『妖術、基本妖術(刀)を付与します。』
『成功しました。』
―フォン―
「おぉ、できた!」
それにしても、今の声、そういえば妖術を獲得した時と同じ声だったな。一旦ステータス確認してみるか。
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名前:諏訪蓮斗
妖力:19/20
状態:□□□□の呪い(天)
妖術:あかなめ(下)
基本妖術(刀)
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よし、基本妖術が増えている!……ん?妖力が増えている。妖術を獲得する度に妖力が増えるのか。
そして、基本妖術が刀しか獲得してない。
もしかして、他の基本妖術を獲得したら妖力が増えるのか?
「わぁ。凄いですね。こんなに綺麗な刃、見たことないですよ!」
「ありがとう。少し、ほかの妖術も試していいか?」
この機会にほかの武器も獲得しておきたい。
「いいですよ。」
まず、盾だ。少し大きめのゲームとかでよく見る騎士団が使ってそうな盾を出してみる。
『妖術、基本妖術(盾)を付与します。』
『成功しました。』
―フォン―
よし。できた。
次に弓だ。弓道とかで使っている長弓を出そう。
『妖術、基本妖術(弓)を付与します。』
『成功しました。』
―フォン―
よし。できた。
「凄いですね。立て続けに3つも。尊敬します!」
やっぱり可愛いな。ちょっと怒った顔も見てみたいけど。
って今はもっと大事なことがあるだろ。
ステータス確認してみよう。
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名前:諏訪蓮斗
妖力:37/40
状態:□□□□の呪い(天)
妖術:あかなめ(下)
基本妖術(刀、盾、弓)
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よし。やっぱり妖力が増えている。そして武器を召喚すると、1妖力を消費するみたいだな。他にも武器があるかな。よし、槍と棍棒も獲得しよう。
………………
『妖術、基本妖術(槍)を付与します。』
『成功しました。』
『妖術、基本妖術(棍棒)を付与します。』
『成功しました。』
『妖術、基本妖術刀、盾、弓、槍、棍棒を合成し。基本妖術(5種)を獲得しました。』
なるほどこれで基本妖術は多分全て覚えれたな。ステータスは多分、妖力が60になっているはずだけど。
「あの、大丈夫ですか?」
「なにがだ?」
どうしたのだろう。何か心配でもあったか?俺の武器が弱かったのか?
「いや、いまさっき初めて使ったと言ってもいいほどなのに、そんなに基本妖術を使っても大丈夫なのかなと。」
あぁ、こんなにも早く習得するのはおかしいのか。まぁ異世界人だし、まぁこんなもんだろ。
「大丈夫だ。ありがとう。」
あとはどうやって戦えるようになろう。車椅子みたいなのがあれば、ギリギリ戦えはするんだけどな。
「何度もすまない。座りながら移動できるものってあったりするのか?」
「座りながら………ごめんなさい。うちにはそんなものはないです。」
そうだよなぁ。普通はないよな。うーん。
………創るか。




