第2話発現
……あれ?なんだ?
朝起きたら俺の体は少し軽く、這いずる事が出来るくらいになっていた。
何故だ。………まさか、本当に異世界転移したって言うのか。
だとしたらなんで今更?
………そういえば寝た直後、何がことばが聞こえた気がする。
キーワードがなんちゃらって。
俺が寝る前に言ったことと言えば………
バスケだ。バスケって言ったことがこの病の軽減のキーワードだったんだ。そうと分かったら。
「バスケ!」
………………
…………なんも起きねぇ。
なんでだ?回復するんじゃないのか?
……なら、もしかしたら、スキル?みたいなのが発現してそのおかげで病が弱ってる可能性がある。
そのスキルが何なのか分からない。どうやって判別しよう。
あ。あれをもう1回言ってみるか。
「ステータス、オープン」
―シュン―
「おぉ!でた!」
よし、当たりだ!やはりステータスがみれるようになっている。ん?でもなんかおかしいな。全然情報が分からない。
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名前:諏訪蓮斗
妖力:10/10
状態:□□□□の呪い(天)
妖術:あかなめ(下)
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なんだ?ステータスにしてはすげぇ簡素だな。
まぁ最初だし、こんなもんか。
でだ、状態の所に読めねぇ文字があるな。呪い?なんか俺呪われてんのか。もしかしてこの不治の病が呪いなのか。……ぽいな。一番しっくりくる。
そして、右に(天)の文字。なんだ?なんかの指標みたいな書き方だな?まぁ今は分からない。一旦他のところをみよう。
妖術?妖術が使えるのか。普通魔術じゃないのかよ。そんであかなめ。確か垢を舐めるだけの妖怪だよな?こんなの貰ってどうするんだよ。
……こいつには(下)って書いてあるな。なんか強さ?みたいな感じっぽいな。となると下ってめっちゃ弱くて、天ってどんぐらい強いんだ?結構強いと思うんだが。
とりあえずあかなめ召喚してみるか。
「あかなめ召喚」
―フォン―
おぉほんとに召喚できた。なんか赤くて
身長は50センチぐらいか?舌がすごい長いな。
こいつもステータス見れんのかな。
―シュン―
どうやら念じればステータスは見れるらしい。
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名前:あかなめ(下)
妖力:5/5
状態:通常
異能:舐め取り
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なるほど。やはりステータスがあまり書いていない。そういう仕様なのか。このあかなめって言うやつは見るからに弱いな。舐め取りってなんだよ。
まぁとりあえずやってもらうか。
「あかなめ、舐め取るだ。」
「………ムリ」
!?
「お前!喋れるのか!」
「………ウン」
なるほど、会話がギリッギリ成り立つくらいは喋れるんだな。
で、だ。できないってなんだ?俺の妖力が足りないのか?それともあかなめの妖力?いや、足りてないのならとんだ欠陥スキルだな。他になにか条件がいるのか。
「なんで発動できないんだ?」
「………テキ、イナイ」
なるほど、相手を指定しないと使えないのか。
今は周りには誰もいないからな。検証のしょうがない。今の俺に出来ることはもうないのか。
腹が減った。そろそろ飢え死ぬ。
誰か来ないかな。って都合よく来ないか……
「何してるんですか?」
!?いたぁ?!
「いつからそこにいた!?」
「いつからって言われましても、今家に帰ってる途中にあなたが転がってまして。何をしてるのかなと思いまして。」
こんな美人のお姉さんに見つけてもらえるなんて、ラッキーだ。今は美人とかいいだろ……。よし助けてもらおう。
「頼む、誰か男の人を呼んできてくれないか?
歩けないんだ。」
「そうなんですか!?わかりました。急いで呼んできます!」
良かった。これでもしかしたら助かるかもしれない。
そういえばあかなめって出しといて良かったのだろうか。この世界では当たり前なのだろうか?それはそれでおかしいとは思うんだけど。
……そういえば召喚した時、何がコストとかかからないのか?妖力は減ってないし、なんか払ってるのかな?まぁ何も無いならいいけど。
お、男の人を連れてさっきの美人お嬢さんが来てる。うん。走ってるのも美しい。違う。そうじゃない。
「私の父を連れてきました!」
「大丈夫ですか?家まで運びます!」
「ありがとうございます。よろしくお願いします。」
よし、これでひとまず安心だ。
ただ、ひとつ解せない。
なぜ俺がおっさんにお姫様抱っこされないといけない。
出来れば、本当に出来れば、お姉さんにも肩を貸して欲しかった……




