第1話ここはどこだ
気がついたら俺は野原のど真ん中にいた……
ここはピンクの花々が凛々と咲いていて、心地よいそよ風が吹いている。
ここで目を瞑り、広々とした大地に身を任せれば、とても気持ちの良い眠りを迎えることができるだろう。
………違う。そうじゃない。
ここはどこなんだ。俺はさっきまで病院で寝込んでいたはずだ。
………そうだ。あの男だ。顔は仮面で隠れていて形もなんかおかしかったが、声質は男だった。
あの男に,俺がベットで寝たきりになっている原因の、この“不治の病”を治したいか、と話しかけられ、俺が治したいと言った瞬間、ここにいた。
そうだ、俺の病は治っているのか?
………治ってない。体は鉛のように重く、うまく動かせない。
はっきり言って最悪の気分だ。
いつのまにか知らない土地に飛ばされて、病が治ると言われたのに治っていない。詐欺にしてもドッキリにしても趣味が悪すぎる。
どうにか体を動かせないか、何か出来ることはないか。試行錯誤してみたが、何もできない。
刻々と時間が過ぎてゆき、俺の体は不安と恐怖と焦りのせいで震えてきた。
―誰か助けてくれ。―
…………
………………………
…………………………………誰も来ない。まぁ予想はしていた。
一旦落ち着いて状況を整理しよう。
まず、俺は諏訪連斗。17歳、175センチ65キロ、童貞。
いやこれは今必要じゃねえ。
高校ではバスケ部でエースをやっていて、プロでも活躍できる。と言われた天才だ。
嘘だ。プロで活躍できるとは言われてない。
盛り過ぎた。
って誰に話しかけてるんだ。
そんな俺は生命機能がどんどん衰えていく不治の病にかかり、病室で寝たきりになってしまった。
改めて自分の人生を見てみると。最悪だな。
そんな俺の前にある男が出てきて、「病を治したいか?」と聞いてきた。
俺はその言葉に「治したい!」と返事し、今この場にいる。
ふむ。……
よくわからないな。でも日本にこんな場所あったか?だとしたらここは外国?ならどうやってここまできた?
瞬間移動?
……一つ可能性が浮かんできた。
これは俗に言う異世界転移というやつではないのか?
この病は異世界のもので、なぜか地球にいる俺が患ってしまい、その事を知った異世界の何者かが、
この病を治させるために俺をこっちの世界に送り込んできた。
あの男もなんか人間じゃない感じがしたし、今いる異世界の住民というなら納得がいく。それに瞬間移動も。
……じゃあなんか暮らしやすかったり、治しやすいようにギフトとか貰えないのかよ!
いまの体じゃ這いずることも難しい。詰み状態なんだけど。ここからどうしろと。
……いや、まだやれることはある。例えば。
「ステータス、オープン」
「スキル発動」
「使い魔召喚」
「ファイアボール」
………
………
……でねぇ。思いつくもの全部やってみたがなんもでねぇ。なんか恥ずかしくなってきたわ。
なんかこういうのってもっとサクサク進んでいくもんじゃないの?
もしかしてここはまだ地球って可能性もあるのか。
だとしたら今まで何を考えてたんだ。
ぐぅ〜。
くそ。腹が減った。エネルギー切れだ。
そろそろ体力も気力も限界だな。本当に詰みかもな。
「結局、最後までバスケできなかったな。」
………
………『キーワードを確認しました。妖術を付与いたします。……諏訪蓮斗に□□□□の呪いが確認されました。状態を回復させます。』
『レジストされました。』
『代替案を実行。□□□□の呪いを緩和させます。』
『成功しました。』
『続いて妖術を付与します。』
『成功しました。』
『妖怪あかなめを付与します。』
『成功しました。』
……………
初投稿です!学生で、投稿頻度はあんまり多くないですが、なるべく頑張ります(ง •̀_•́)งこの話を気に入ってくださったら、ブックマーク、評価をつけていただけると幸いです。
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