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月の帳  作者: 是空
五章 決断、そして
30/37

29話



俺たちのした行為について、あれ以上母から咎められることはなかった。



なぜなら




彼女が東京の大学を受験することが決まったから。




父も母も喜んでいる。




ようやく、姉弟でのおかしな関係性から抜け出す決心をしてくれたと。




各々の道を歩んでくれるのだと。




だがーーーーーーーーーーーーーー




俺と彼女の関係は終わった訳ではない。




学校帰りはいつも待ち合わせをして、いつもの河川敷で2人の時間を過ごす。



話す内容なんてなんだっていい。



でも、俺たちにとってかけがえのない大事な時間だ。




家に帰ってからはお互い別々に過ごす。




寝る時もお互いの部屋で。




そんな日が続いた。





ーーーーーーーーーーーーーーーーーーー





「………もう限界」



「………どうしたの?」



いつものように放課後、河川敷で話していた。



彼女はピタっと隣にくっついて、手をギュッと握ってくる。



「……………イチャイチャしたい」



確かに最近、それらしいことは全くしていない。



”この関係”で会うのは外ばかり、キスどころか触れ合うこともほぼない。



俺も正直色々と、持て余している。




「……………俺もだけど………仕方ないだろ………」




「……………やだ、おかしくなりそう」




「…………そ…そんなんじゃ………卒業してどうすんだよ……」




「連れて行く」




「…………はい?」



「…………………………」




「………お、俺……高校生なんだけど………」




「………ふん……卒業するまでは、私のなんだから……」





相当だな…………




発散させないと、また部屋にやってきそうだ。



うーん……………気は進まないが………



あそこか…………………



「…………よし、行こう」



「……もう帰るの?……やだ、まだいる」



「………いいからホラ、行こう」



「……………」



彼女の手を少し強引に引いて歩き出す。




家ではなく、別の古い団地に入っていく。




彼女は不安になっているだろうか。




「………どこ行くの……?」



「………ふふ、どこだろうね」



「………楽しみ」




………楽しみなのか。



……………やっぱ大物だなぁ。




そして俺たちは一軒の古いアパートの前に立った。




「…………ここ?」




不安がる彼女の手を引いて、入っていく。



1階に並んでいる郵便受けの「203」のポストを開ける。



ポスト内の死角に貼り付けてあるのは、カギだ。




「…………えっ?なんで?」




「…………………………」




彼女を連れ、2階の角の部屋へーーーーー




鍵を開け部屋に入ると、家具1つない1ルームの空間。




そう、空き部屋だ。




6畳ほどの畳の部屋だが、空き部屋にしてはそこそこ綺麗だ。




「………………有弥」



「………はい」



「……………これ、不法侵入じゃないの?」



「……………ここ、一応、友人の親が管理してて」



「………で?」



「………友人曰わく、鍵さえ戻しといてくれれば……と」



「…………………どういうこ…………わっ」




言い終わる前に、彼女を壁に押し付け、身体を寄せる。



俺だって我慢の限界だ。



彼女が欲しくて欲しくてたまらない。




「ちょっと………強引すぎ………」




「……………いいでしょ?」




「……………もう………」




気付けば畳の上で、並ぶように座って彼女とキスをしている。




ああ……………ずっと待ってた……………




「駄目だよ…………こんなの……こんなところで」




言葉とは裏腹に、彼女は俺の首に手を回して、トロンとした目で唇を舐め、舌を絡ませてくる。



「………姉ちゃんの身体は………そう思ってないみたいだけど?………」




制服のブラウスの下から手を入れ、胸を揉む。




「………んっ……………悪い弟………でも………」




「…………でも?」




「…………こういうの……嫌いじゃない………」




………………気に入ってくれたようで何よりだ。




服の中で下着をめくり、乳首を…………立っている。



以前舐めまわしたあの淡いピンクの小粒が………



興奮しているのか?



親指で両方をクニクニと擦ってやる。



「………んんっ…………それ……だめぇ……」



静かな室内に彼女の嬌声と、キスを繰り返すチュッチュッという音が響く。




………………この状況、官能的すぎる。




気付くと、彼女の手は俺のモノを触っていた。



優しくも艶めかしい手つきで、ズボン越しにパンパンに膨らんだモノを挑発するように撫で回す。



その表情は…………ウットリしているようだ。




「…………………どうしたの?」




あえて聞いてみる。



「…………………これ………」




「…………ん?……」




「……………舐めたい……………」




…………………………………………………………




彼女の口からそんな言葉が聞けるなんて…………




「………………汚いよ、洗ってない」




「…………………………」




聞いているのか?



ちょっ、ファスナーを…………問答無用?



姉ちゃ…………………うあっ




突然、露出されたモノの先に触れたひんやりとした何か。




……………舐めている。




「………ぺろっ……おっきい…………………れろっ…」




………目の前の光景に興奮が止まらない。




あの姉が、恋しくて愛しくて大好きな彼女が……



俺の暴力的なほどカチカチに膨れたモノを……



愛でるように舐めている……………




そして……………………




再び、全身を快感が突き抜けるーーーーー




くっ……………………くわえた…………………




「ジュルっ…………ジュポっ………」




唾液をたっぷりと含ませて…………愛おしそうに、味わうように………




「…………ね……ねえちゃ………」




「……………じゅぽっ……………痛くない……?」




「……………ん…やばい………」




「……………そう………ペロっ……ねぇ」




「……………な、なに」




「………私と………東京に来る…?」




な、なにを言ってるんだ…………



頭がおかしいんじゃ……………うあっ………



口の中で………うねるように舌が………




「………れろっ……どうするの……?……ねえ……」




「………うっ……………行くよ……東京……行きます…………」




俺も何を言って………………思考がままならない。



彼女の口の中で………溶けてしまいそうだ。




「………ふふっ……可愛いね………私の有弥……」




「…………ねえちゃっ………だめだっもう」




彼女は口の動きを止めない、むしろ更にねっとりとした吸い付きで………




あっ




ビュルルっ




勢い良く彼女の口内に発射される。




俺は天井を仰いで痙攣するしかできない。




こんな快楽………………この世にあるのか。





彼女は………しばらく口を離さず……………




すべてをこそぎとるように、しゃぶる……




一滴たりとも漏れていない。




すべて彼女の口の中だ。




潤んだ瞳はこちらをジッと見つめている。





ゴクン。




彼女のノドが大きく動き、音も聞こえるほどだった。




俺から視線を外さず、飲み込んだ。





「………………ケホっ………ん……」





俺は慌ててカバンからハンカチとペットボトルのお茶を出す。





彼女は両手でそれを遮る。




なぜ?




彼女は舌で唇の周囲を確認するように舐め、再びゴクリとなにかを飲む。




そして、ようやくハンカチとお茶を受け取った。



ハンカチで口を拭い、ゴクゴクとお茶を飲む彼女。



飲んでいる間すら、視線は俺から外さずに………





「……………はぁっ……」




「……………………………」




「………………どうしたの?」




「…………………なんで?」




「…………ん?」





「…………………なんで、飲んだ?」





「…………………だって、有弥のだし」





「………………飲むようなものじゃ……」





「………………変な味だね……まだノドにまとわりつくような………けほっ」




「…………………だから……」





「…………………そろそろお腹まできたかな……有弥の………」




「……………………」




「……………………ああ、身体の中まで有弥がいる………幸せ………」





…………………なんだろう。




俺の姉はやっぱりどこかおかしい。




このやりとりでもそれをひしひしと感じる。




……………なのに。





俺の精液を飲んでウットリしている、変態な姉を見ていると……………なんでこんなに満たされるんだ。




もっと………支配したくなる。




彼女をまた、押し倒した。





「わっ……………なに………あっ……」




ブラウスをたくしあげ、まだ立っている乳首に吸いつく。




ーーーーーおのぞみ通り、支配してやる。




「………んっ………ハァっ……だめぇ……だめなの……」





再び自身の下半身が熱くなるのを感じる。





この人となら何度でもできそうだ。





この…………人を狂わす魔物め……成敗してやる。





「……んんっ………もう……だめっ……垂れちゃう……」





ん?




ふと、めくれたスカートから覗く彼女の下着を見る。




動画で見たことあるようなシミを期待したが………色にムラはない…………そんな垂れるような……




えっ?




触れると湿っている、いや、グショグショだ。




下着全体が濡れた台拭きのようになっている。




そうか………そりゃシミは……ない………全体に染み込んで……………




ふと彼女の表情を見る。




以前は真っ赤になって顔を覆っていたがーーー




口元だけ隠して、こちらを見ている。




頬は染まり、やや恥ずかしそうだ。





「………………だって……………」





「………………ん?」





「……………有弥の……くわえてたら………溢れてくるんだもん…………固いし………おっきくて……ドクドクしてて………エッチな気持ちになっちゃうよ……………」




…………………………もう無理。




俺はカバンに潜ませていたアレを取り出し、素早く装着する。




そのスピードに「おおー」という表情を見せる彼女。




練習したからな。





「…………くすくす……練習したの?」




その余裕、奪ってやる。




彼女の下着をずらして、押し当ててみた。




えっ。




なんだ、ヌルヌルと入っていく。




相変わらず中はキツいが………以前とは比べものに……





えっ





ふと見ると、彼女がビクビクと痙攣……?しているように見える。




…………痛かったのか?





…………………………いや、これは………






「………うっ…………あっ………あぐっ……」





入れただけで………イッた……のか?





呆けた表情………口元は緩んで……




ヌルヌルの中で締め付けられたモノへの確かな快感。




今日は………この中を好きなだけ………………いいのか……?




ゾクゾクしてきた。





動いてみる………ダメだ、気持ちよすぎる。





「ヌチュっ……ヌポッ……ジュプっ」




突くたびに彼女の腰が跳ね上がる。




「………………あっ……だっ………めっ……ちょっ…」




途切れ途切れの彼女のすがるような鳴き声。




一旦止めてみる。




「フー……フー……」




彼女が身体を起き上げ、足を組み直して抱き合うような姿勢になった。




対面座位というヤツだろうか。




「………お……お願い……ちょっと待って」




「………なんで?」




イジワルな弟だ。



また軽く持ち上げるように、擦るように彼女の中を出し入れさせる。




「あううううっ………だめぇぇっん………」




楽しいなぁ……………どれだけ俺の神経を刺激するんだろう。




「……………待って…………待って……」




強くしがみついてくる彼女、本当に無理らしい。




「……………待つけどさ……」




「……………ん……」




「……………東京行かないでよ」




「……………えっ……そんな………」




再び打ち付ける。



彼女の柔肌を全身に感じながら、ジュブジュブと出入りさせるこの行為………クセになりそうだ。




「んんんーーーーーーーだめっ…………わかった、わかったから…………」




「………………なにがわかったの?」





「………行かないから………行かない……」




「………………………だめだよ……それじゃ………」




「………えっ……」




「………大層な使命感があるのに………こんな変態な弟を選ぶなんて……………」





「………………………そんな………」





「オシオキだな」




「やっ……………」





そのままの体勢で彼女を畳に押し付け、何度も何度も腰をうちつける。



彼女は両脚で俺の腰を抑え込み、首筋にしがみつく。




「あーーーーーーーっ!あーーーーーっ!」




彼女の大きな大きな嬌声は近所に響き渡りそうなほどだ。




首に回していた腕は力を失い、ダランと彼女の両脇に落ちる。



もうなすがままだ。



彼女の唇を、頬を舐めまわし、乳房にしゃぶりつき、あますことなく彼女を堪能する。




ヌルヌルのアソコからは、白濁の液体が混ざりだしていた。




最中、ふと目が合う。




細めた目で………なにかを訴えるようだ。




「………有弥っ……………」




「……ハァっ……どうしたの……姉ちゃん………」




「………おかしくなりっ……そっ……だめっ……」




「……………どんなっ……風に…?」




「……………気持ちっ………よすぎるっ……んっ……」




「……………姉ちゃんはっ……誰のもの……?」




「…………有弥のっ……全部…有弥のっ………」




「…………うん、そうだよっ……………」




「…………うんっ………んっ……ああああ…」




「…………イッ…………」




彼女の中で、放出した。




いつまでもいつまでも出そうなほど………



ゴムが破けてしまうんじゃないかと思うほど……



長くドクドクと出続けた…………




彼女の横に倒れ込む。




畳に色んな液体が染み込んでいる。




…………まあいいか。




彼女が横目でチラっとこちらを見て……




すぐに背を向けた。




ふむ。




背中をツーーーーっと指でなぞる。




「……ひゃっ……………やめて」




「…………………どうしたの?」




「…………………」





「……………怒った?」





「………………………こんなの……」




「ん?」




「……………こんなのだめ…………」





「…………………」





「…………もう………離れられなくなる」





「………………………いいじゃん」





「…………………だめ」





「…………………それなら、俺の勝ちだ」





「……………なに?」





彼女がこちらへ振り向く。





「……………姉ちゃんの夢なんか…………忘れさせてやる……」




「…………………馬鹿」




彼女はそう言って俺に抱きついてくる。





再び……甘い甘いキスをした。





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