15話
……………………………………
………………………自由がきかない身体が
……………………好き放題にしあってる。
………………………………いつまで、続くの。
………………………嫌、もうやめて。
……………………………やめて。
…………………………………有弥。
………………………………有弥じゃない。
……………………………触らないで。
………………………………嫌。
……………………………なに、固いの。
…………………………当てないで。
……………………………………するの?
…………………………………初めてなんだよ?
……………………こんなの…………………
……………………………………………
助けて………………有弥……………
涙だけ、私の意志で流れるんだね…………
えっ
……………………有弥?
……………………………そこにいるの?
いる。
有弥がいる。
わかる?私だよ。
助けてーーーー
助けて、有弥ーーーーーーーーーー
………………だめ、脱がされ………
……………そう、もう駄目なんだね
………………………ごめんね
私が……………抑えられなかったから
有弥ごと……………飲み込んじゃう………
……………なに?なにか探してる?
あっ
明かり………ついた。
なに……………?
あっ
写真……………
有弥……………………
私…………………………
お父さん…………………………
お母さん……………………………………
……………………………………
うん…………………
帰れるんだ。
「ーーーーーーーーーはぁっ」
……………戻って………これた。
あっ。
ふふっ、有弥だぁ。
助けて………くれたね。
有弥。有弥。
なあに?
あっ…………
キス…………してる。
…………ん、いいよ。
だって
有弥だもん。
ーーーーーーーーーーーーーーーーーー
Hollyhockって、ふふ。
少し前から気付いてた。
私の名前、勝手に使っちゃダメだよ?
じゃあ、イジワルしちゃうね。
恥ずかしいの?
ふふ、可愛い。
………………………………
そんなに
好きでいてくれたの?
………………………ずっと?
うん。
いいよ。
有弥の彼女に、なってあげる。
大好きだもん。
姉としても、女の子としても。
うん、一緒にいようね。
今だけでも。
これで三章「葵」は終了となります。
多くはないと思いますが、読んで下さっている方々。
私の描いた世界を感じて下さって、本当にありがとうございます。
私はこの2人が大好きです。
なにかきっかけを描くだけで、2人は私の意志と切り離されて動きます。
私の中では、それほど確固たる存在なんです。
四章は、大きなきっかけを与えます。
私が描くべき本質的な問題に、ぶつかってもらいます。
きっと乗り越えてくれると、信じています。
引き続き宜しくお願いします。