14話
気分はーーーーー
人生で最も最悪。
あんなふしだらな姿を見せるなんて
死にたい。
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私の中のコイツは…………
楽しんでる。
私を苦しめて、弟をたぶらかして。
その上で………………
「あっちのアイツ」と、結ばれようとしてる。
手に負えない。
一度スイッチが入ると、そうそう止まってくれない。
こんなの……………………どうしたら………
…………せっかく一緒にご飯食べてるのに…………
私のこと、なんだと思ってる?
………頭も股もゆるい、色情魔?
…………………ドン引きだよね。
ちょっと、話したいな。
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やっぱり、有弥の中にも何かいて
有弥自身もそれを認識してる。
ーーーーーそれにしても
「距離を置こう」だって。
つい最近まで距離置いてたのにね。
2人して笑っちゃった。
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あー楽しかった。
2人で出掛けるなんて久しぶりだったね。
プリクラ……嬉しいな。
どうしよう、貼るのも貼らないのも勿体ない。
ひとまず置いとこっと。
……………大きくなったねー、有弥。
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……………なに?なんなの?
せっかく有弥と楽しくロードナイトしてるのに、なんで出てくるの?
ほら、心配してる。
両親も家にいるんだよ?
馬鹿じゃないの?
どうするつもり?
部屋にカギだってかけてるんだから。
どうしようもないんだよ?
「行け」
うるさい。
「呼べ」
絶対嫌!!
こんなところ見せたら………嫌われちゃう。
……………もう。
…………………わかった、いいよ。
だってそうしないと収まらないんでしょ?
もう……………最低……………
「スリっ………んっ…………クチュ……あっ……やっ……」
………………………………………………
「……………姉ちゃん?」
………………駄目。
きちゃ…………………駄目。
今は本当に……………どうしようもできないから。
有弥……………
「きた、ふふふっ」
やめて……………行かないで……………開けないで……
開けたら…………………終わっちゃう。
……………………1人ですればいいでしょ。
「だめだ、あいつとする」
開けないで、お願い、なんだってするから。
「ふふふっ」
あっ
ガチャ
………………………………もう、終わりだ………
姉弟として。




