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月の帳  作者: 是空
三章 葵
15/37

14話



気分はーーーーー




人生で最も最悪。



あんなふしだらな姿を見せるなんて



死にたい。




……………………………………………




私の中のコイツは…………



楽しんでる。



私を苦しめて、弟をたぶらかして。



その上で………………



「あっちのアイツ」と、結ばれようとしてる。




手に負えない。




一度スイッチが入ると、そうそう止まってくれない。



こんなの……………………どうしたら………




…………せっかく一緒にご飯食べてるのに…………





私のこと、なんだと思ってる?




………頭も股もゆるい、色情魔?




…………………ドン引きだよね。




ちょっと、話したいな。




ーーーーーーーーーーーーーーー




やっぱり、有弥の中にも何かいて



有弥自身もそれを認識してる。



ーーーーーそれにしても



「距離を置こう」だって。



つい最近まで距離置いてたのにね。



2人して笑っちゃった。




ーーーーーーーーーーーーーーーー



あー楽しかった。



2人で出掛けるなんて久しぶりだったね。



プリクラ……嬉しいな。



どうしよう、貼るのも貼らないのも勿体ない。



ひとまず置いとこっと。




……………大きくなったねー、有弥。




ーーーーーーーーーーーーーー




……………なに?なんなの?



せっかく有弥と楽しくロードナイトしてるのに、なんで出てくるの?




ほら、心配してる。




両親も家にいるんだよ?




馬鹿じゃないの?




どうするつもり?




部屋にカギだってかけてるんだから。




どうしようもないんだよ?




「行け」




うるさい。




「呼べ」




絶対嫌!!




こんなところ見せたら………嫌われちゃう。




……………もう。




…………………わかった、いいよ。





だってそうしないと収まらないんでしょ?





もう……………最低……………





「スリっ………んっ…………クチュ……あっ……やっ……」




………………………………………………






「……………姉ちゃん?」






………………駄目。





きちゃ…………………駄目。





今は本当に……………どうしようもできないから。





有弥……………





「きた、ふふふっ」





やめて……………行かないで……………開けないで……





開けたら…………………終わっちゃう。





……………………1人ですればいいでしょ。





「だめだ、あいつとする」




開けないで、お願い、なんだってするから。





「ふふふっ」





あっ





ガチャ





………………………………もう、終わりだ………






姉弟として。



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