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修行するぞ修行するぞ修行するぞ

宿の宿泊を10日間延長した。


森で魔法の修行を始めて1週間、毎日魔法の修行に取り組んでいる。

もちろん薬草採取を受注しながらだ。

異空間収納(アイテムボックス)があるおかげで駆け出しの冒険者としては薬草採取だけでも十分な収入になる。


魔法修行や薬草採取の合間に遭遇(エンカウント)する魔物、ほとんどはゴブリンだが、を倒しながらで魔法の実地訓練にも事欠かなかった。

もちろん魔物を倒せば討伐報酬もあるので2度美味しい。


新しい技術を身に付けながらお金も稼げる。

実に充実している。

そんなワケで、しばらくこの街で修行をすることにして宿を延長したのだ。


冒険者のランクだが、Gは13歳未満の子供が登録する特別ランク、Fは新人、Eが駆け出し、Dで一人前、Cで中堅、Bで一流、Aが超一流、Sは英雄級となっている。

Dランクまでは一定の条件を満たせば自動で昇格する。

Cランク以上は試験があり、条件を満たせば受験資格が得られ、試験に合格すれば昇格する。


俺は今Eランクだ。


FランクからEランクへの昇格条件は依頼を100件クリアすること。そのうち最低1件は討伐依頼であること。

常時依頼は薬草採取であれば買取単位毎、魔物討伐であれば1匹毎に1件達成で数えるらしい。

そんなワケでゴブリンを76匹倒した俺は前日の薬草採取の件もあって登録3日目、実質2日にしてEランクに昇格した。


ちなみに、Gランクで実績を積んでいると13歳になったと同時にEランクに飛び級したり、ギルドのお偉いさんの推薦でEランクやDランクからスタートすることもある様なので3日でEランクになっても別に目立つようなことでは無いらしい。

別に目立ちたいわけじゃないが、何となく不完全燃焼である。


通常はFランクからEランクにあがるのに真面目にやって2~3ヶ月と言ったところらしい。


Eランク以上は依頼毎にポイントが設定してあり、昇格には一定のポイントをためる必要がある。

依頼を達成すればポイントが貯まり、失敗すればポイントがマイナスされるワケだが、依頼毎に設定されたポイントは非公開だった。

恐らくだが、素行の悪い冒険者が簡単に昇格しないようにしているのではないかと想像している。


今は修行が楽しくなってきたところなので、魔法の修行が一段落着くか、冒険者ランクがDになるかするまではここ街で修行しようかと何となく思っている。

絶対ではないので何か理由があればあっさり別の街に移動する可能性もあるが。


ちなみに今のステータスはこんな感じだ


========================================

名前:上条賢一

年齢:15歳

種族:人族

状態:良好

称号:異世界より招かれし者 器用貧乏 Eランク冒険者

スキル:体術(5) 格闘術(4) 剣術(4) 杖術(2) 棒術(2) 手裏剣(1) 二刀流(1) 当身(2) 見切り(2) 隠密(3) 気功(2) 身体強化(2) 気配察知(2) 並列思考(1) 精神苦痛耐性(1) 肉体苦痛耐性(1) 直感(2) 応急手当(1) 料理(1) 工作(1) 速読(1) 演技(1) 取得経験値2倍(-) 生活魔法(2) 火属性魔法(2) 水属性魔法(2) 風属性魔法(2) 土属性魔法(2) 光属性魔法(1) 闇属性魔法(1) 無属性魔法(2) 時空魔法(2) 異世界言語(-) 異空間収納(2) 鑑定(-)

加護:創造神の加護

========================================


相変わらず能力値ステータスは見えない。

存在しないのか普通の鑑定では見れないのかは判らない。


この世界にきてからは剣を多用しているせいか剣術スキルが上がった。

他にも色々スキルレベルが上がっているものがある。

上がっているのは戦闘系のスキルが多いので、やはり実戦経験は通常の訓練よりレベルが上がりやすいのだろう。

経験値取得2倍スキルや創造神の加護(経験値取得2割増)もあるしな。

魔法もとりあえず全属性のスキルを取得した。


ちなみに、国民的アニメの必殺技を真似て開発した無属性魔法の衝撃波(ソニックブーム)はアニメの気功波の様なポーズをとらなくても一瞬の溜めさえあれば掌から出せるようになった。

ポーズをとらなくて良くなったので非常に使い勝手が良い。

今は剣から衝撃波(ソニックブーム)や斬撃が出せないかを試行錯誤しているところだ。


魔法を覚えても戦闘スタイルが近接主体なのは、染み付いたスタイルはそう簡単には変えられないってところだろう。


剣と言えば、身体強化の範囲に剣に含めることで武器の耐久力や切れ味も上昇することが判った。

明治には木刀で巻き藁を斬り飛ばす達人がごろごろいたと聞いたことがあるが、レベルが上がれば俺も同じ事が出来る様になるかもしれない。ワクテカである。

何にせよ、この世界は魔法が便利すぎる。


いつものように夕暮れまで魔法の練習をして街に戻った。


薬草を納品しにギルドに寄る。最近はいつもリシャルさんのカウンターだ。


別に意識してリシャルさんを選んでいる訳ではなく、一番行列の短い窓口を選ぶとリシャルさんなだけである。

もっとも美人だし仕事も速いので否やは無いのだが。


「あ、ケンイチさん。ちょうど良かった」


「何でしょう?」


「近日、大規模なゴブリン討伐があるんですが参加されませんか?」


前世でもそうだったが、美女に声を掛けられるときは不穏な勧誘と相場が決まっているんじゃないかと俺は思うんだ。

説明回でした。

先生、もっと自然に説明を混ぜられるようになりたいです。

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