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厄介がやってきた。

……最近彼氏の動きがおかしい。

私の姿を見ては顔を青くさせ、挙動不審になるし、誰かを探しているようにキョロキョロを辺りを見回して誰を探している。

これはきっと───浮気。女の勘だ。

別に私は涼のことが好きというわけではないから浮気なんてどうでもよい。けれど、アイツは私にキスをしたのだ。私のファーストキスを奪いやがった。その上浮気なんてなると怒りが湧くのもおかしくないはずだ。


「まったく…イライラする」



アイツは惚れやすいからいずれこうなると思っていたが…ファーストキスを奪われた2日後だよ!?

《スクープ!!2日後には既に浮気!?》笑えない。全く笑えないよ?

「何苛ついてんだ?鬱陶しい。」


「廉翠!!聞いてよ!!あのね涼、私にキスしておきながら浮気しているんだよ!!」


「浮気。ふーん」


バックにお花が見える。いや、気のせいだろう。そう思いたい。


「ちょ、俺、浮気なんてしてないよ!!…………………ちょっと可愛い子を見つけて告白したらOK出されただけで。」


立派に浮気をしていることを言ってくれやがった。このやろう。何が浮気していないだ!


「あっそう。」


「ちょっ、別れないでくれよー。お前の力がなきゃ、俺の族は……」


涼は結局は私の力が大切なんだね。誰もが力、力、力。五月蝿い。


「最近、俺の族の知名度が上がっているんだよーそうしたら…全国No.1になれるかもしれないだろ?な?協力してくれよー!」


「は?馬鹿なの?浮気するヤツに何で力かさなきゃいけねぇんだよ?さっさと蓮華と別れろよ」


廉翠は睨みをきかせながら低い声で言った。


「りょおー♡あれぇ?皆こわぁい顔!!あ。あなたが蓮華ぁ?はやく私の涼と別れてよね」


「花梨。どうしてここに?」


「会いたくなっちゃって…だめ?」

 

「そんな訳ないだろー」


花梨?コイツの名前は花梨じゃないはず。本当は暴走族、花梨の総長の凛花。偽名か。


「花梨、戦ってみたいなぁ。蓮華って強いんでしょ?」


ふぅん。この様子だと全く私があの蓮華ということに気付いていないみたいだね。


「いや。面倒」


「え?花梨がお願いしているんだよ?」


「お願いっつーか、命令でしょ」


「じゃ、分かったわ」


「ということでさようならということで…」


「あなたの家に明日押しかけて戦ってもらうわ」


ああ。もう、だめだこりゃ。


ここまで読んでくださり、有り難う御座います(´V`)♪

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