私に憧れる人。
私は今日から高校生になる。
中学生の頃は不良というものをしていた。
髪は腰ぐらいの長さで金髪だった。
高校生デビューということで、髪を肩ぐらいまでバッサリと切り、前髪を作り、焦げ茶に染めた。前の私を知っている人が見ても分からないであろう。
「おはよう。廉翠。」
幼なじみに挨拶をした。私が元ヤンと知っている唯一の人だ。
「誰?」
普通の反応である。何故なら、私の姿は今までの姿と大きく異なっていたのだから。
「私だよ。わ・た・し」
ニヤニヤしながら言う。分かるかなぁ。ふっふっふ。
「うざっ。そのうざいノリは蓮華だな。」
顔をしかめながら言う。
「何?私ってそんなにウザイの?酷い…っう。っう…」
流石に私だってへこむ。
「嘘泣きすんな。」
バッサリと切り捨てられる。
ウザイと言ったことに対する謝罪は無いのかよ。
「ぶつぶつと言ってないで行くぞ。入学式が始まる。」
「はいはい。」
「はい。は1回!!」
「オカンかよ」
なんだかんだ言いながら仲が良い。
廉翠は私の一番の友達だ。
入学式は眠くて…眠くて…。寝てしまった。
「ふわぁぁぁああ。」
「でっけー欠伸だな。にしても、式では爆睡だったなぁ。くっくっく。あの寝顔っ。大口開けて…職員も呆れていたぞ」
「いや…。呆れていたのはあんたの格好じゃない?
男なのにロン毛とか…。
漫画かイケメンじゃなきゃ駄目でしょ。
それに何で腕に飴と花、セロハンでくっつけてんの?」
「酷い。この髪と腕の飴と花はなぁ…なんとなの伝説の総長の鶴丘蓮華の真似だ!!」
私、手に飴と花のガラスが付いているヘアゴムを付けていただけで、本物の飴と生花をセロハンで付けるなんてしてないんだけどな。
「そうですか…」
「引いてんじゃねーよ。本当にすげー人なんだ。尊敬してんだ」
笑顔で言われても…手に飴なんてくっつけないし。
どんな噂だよ。馬鹿にしてんのか?
「お前、名前教えろ。」
ずいぶん上から目線だなぁ。オイ。
「鶴丘蓮華」
「紙に書いてあったあの名前はお前だったのか!!」
「紙って?」
「クラス決めのやつ。同じクラスだから宜しくな」
「あ。うん。」
「俺は鶴丘霧。俺は氏字は伝説の総長と一緒なんだか、名前が…。お前は全く同じ…。いいなぁ」
いいなぁって…《蓮華》なんて思いっきり女の子の名前だぞ?それでも良いのか。
────ここまでくるとキモイよ。お前。