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夢絵空事  作者: 最戸一
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序章 月

まだ,小説を書くのに慣れませんが,一生懸命頑張りたいと思います。感想とありましたら,ぜひお願いします。読みづらかったらすみません。

 朝,目が覚めると窓の外から日が差してきた。うん,二度寝しようと思っていたが突然目の前に包丁が突きつけられて冷や汗をかく,普通の人なら悲鳴でもあげるのかな?そんなのんきなことを考えていると包丁の持ち主から

 「おはよう,兄さん,早く起きてね。」

 脅迫かお願いだかわからないようなこと言われ,とりあえず,

 「おはよう,花蓮≪かれん≫」

 と,あいさつだけは,済ませておく,

 

 怖いので仕方なく二度寝を諦めた。目の前には双子の妹の夢乃花蓮が包丁を持たずにいる。十分怖いけど,鮮やかな赤色の肩まで伸びた髪に,きれいな黒い瞳,小柄で顔も人形のようだ。高校の成績もトップクラスの才色兼備の妹だが,性格はかなり意地悪で狡猾な変わり者である。実の兄に平気で包丁を向けるのだから,間違いない。まあ,自分も常識がなく子供みたいな性格ではあるが,ちなみに,身長はほとんど変わらない,これは,彼女が低いのではなく僕が低いのだ。故に高校二年生だっと言っても説得力がないかもしれないが,まあ,これも気にしないでいっか。

 「今日はやけに遅いかったけどまた人の夢に入ったの?」

 「・・・」

 まずい,確か今回は姫野有希の夢に入り少なからず厄介事もあったが,素直に言うと怒られる。やばい,と考えていると,

 「そっか,私に内緒で人の夢に入ったのか,それも女の子の夢に」

 鋭すぎる。ちょっと顔に出ただけでここまでわかるのか?包丁に手がいく前に土下座しよう。朝からこの世界は退屈しないな。


 怒られた,かなりの怒られた,まあ,いつものことだけど,とりあえず,次の夢は一緒に行くこととしばらく大人しくすることを条件に許してもらえた。時間も時間なので,僕,夢乃宙は高校二年として学校に行くはめになった。まあ,行くつもりだったけど,気になることもあるし,教室に到着する悪友三名がさっそく話しかけてきた。内1名は突っ込んできた。回避。壁に激突,

 「げぇ,宙が普通に登校した。」

 このバカは,初鹿弘喜,モテないアイドルオタク,女好き,以上

 「これは,雪が降りますね。」

 このお調子者は,蝶野映,二次元マニア,メガネ,以上,あと雪はもう夢で降った。

 「いたた,たまにはこんな日もあるって!」

 この猪突猛進は,猪口太一,体力バカ,僕と同じ位に小さい,馴れ馴れしい,以上

 全員,一年から同じクラス,呪われてるのか?なぜかな,こいつら変人と僕が?楽しいからかな?暇つぶしから?まあいい,それよりも,

 「鹿,二年で姫野有希って知らない?」

 「へぇ,あの地味な眼鏡の子?」

 さすが,学校の女子は全員してデータベースしているだけはある。バカでモテないことが気になるが,まあ,僕は気にしない。てか,どうでもいいや。でも,あれ?眼鏡?

 「どこのクラス?」

 「となりだけど?」

 「じゃ,1限はサボる。」

 「「「へぇ?」」」

 三人,本当に息が合っている。このグループに僕は入ってないよね?


 夢から醒めて,あの不思議な体験から,私は少し変ろうそう思ったが,現実では眼鏡をかけていたが夢では外していたので,コンタクトにしよう,髪を結ばずに,まあ,最初だしこれくらいでいいか,今後は自分に厳しくを目標に,新たな一歩を踏み出そうと思っていたら。教室のドアの前で,

 「ああ,よかった。人違いじゃなくて」

 いきなり声をかけられたので,いつもどうりに逃げてしまった。

 

 「何で逃げるの?」

 息を切らして,うずくまっている彼女に質問する。

 「ごめんなさい,いきなり,知らない人から声,かけられたから,はぁはぁ」

 知らないね,まあ無理もないか,でも,軽くショックだったので,仕返しがてら,

 「それだけ,疲れたなら夢の中よりは軽いのかな?」

 今度こそ,彼女は驚いたようにこっちを見た。

 僕の力の説明をしよう,とりあえず,名前は「虚空の愚者」と名づけた。能力は他人の夢に入ること,まあ,問題のある夢だけしか入れないけど,あと,他人の夢の一部を他の夢でも再現できる。あまり役に立たないけど,あと,力がある人間は一緒に他の夢につれていくことができる。僕の出番がなくなるから一人で行きたいけど,夢に入るとその人が目を覚まさないと僕も目を覚ませない,心配かけると妹に何をされるか。寒気が・・・あと,なぜか夢だと,僕の体は10歳前後になる。理由は知らない。面倒なので

細かいことは省略しなが大まかに有希に説明をした。


 目の前に,自分と同い年の宙を見て,最初は信じられなかったが,説明をして,笑いながら話す彼は夢で見た少年と同じ笑顔を見て,あのときと同じく安心と信用を覚えた。同い年だったんだ。夢での出来事を思い出して恥ずかしくて顔が赤くなってきた。向こうは全く気にせずに話を続ける。

 「で,君にお願いがあるんだけど,いい?」

 夢のことを思い出していたら,突然にお願いされた。

 「え,はい,何でしょう・・・?」

 「まあ,見た目だけ変えても,なんだし中身も変われるように,幻実から夢から覚めなくなった人を叩き起そうボランティアみたいな?」

 意味不明だ,そして,やっぱり一言多い。


 数日後,夜になり,月がのぼる。今夜は満月だ。けど,僕の夢の空は夜でも何もない虚空だ。まあ,今日はお客様が二人いる。一人は,快く僕のお願いを聞いてくれた。可愛らし同級生の姫野有希,前より少し明るくなったかな,学校でも人気が出てきた。もう一人は,授業をサボった制裁として,僕を半殺しにしてくれた。可愛い?妹の夢乃花蓮,心を読まれたのか,下腹部を強打された。子供の姿でも容赦ない。ちなみに,この二人は,もう仲良しだ,花蓮は有希にお化粧や服などアドバイスしてすぐ打ち解けた。有希は可愛らしの気にいたのだろう,あいつはかわいい女の子が好きだから,別に変な意味ではなく,妹や友達としてだが,実際に姉妹のようだ,

 そうしていたら,虚空に光がさした。夢への入口だ。

 「さて,そろそろ行こうか。」

 「はい。」

 「了解。あ,また勝手な行動ら許さないから兄さん。」

 笑顔が怖い。まあ,夢で死んでも,現実じゃ平気だけど,精神的にきついな。そんなことより,今度はどんな夢か楽しみ,僕の夢も楽しければな,二人に笑顔を見せながら,夢へと飛ぶ。


 花蓮ちゃんと友達になれた。学校でも人気者の,宙の妹,顔は似てるけど,性格は妹の方がしっかりしていて,大人っぽい,自分とは全然違う。前の私なら苦手に思っていたのだろうな。今は宙のおかげで?自分に怠惰でもなくなってきたよね?宙は子供の姿で黒いマントで全身を覆っている。これが彼の夢での姿らしい,私と花蓮ちゃんは普通の格好だけど,伸縮自在の彼のマントに乗り空を飛んでいる。他の夢の中でも自分の夢の力はある程度なら使えるらしい,私の力は「雪の女教皇」と名づけられた。勝手に,まあ,いいけど。能力は雪で視覚の錯覚と睡眠らしい,相手を傷つけない優しさと繊細な力だと二人に褒められた。夢の中でも寝るってどれだけ私は怠惰だったのだろうか。しかし,それでも誰かの役に立つのなら,そう思いながら彼の顔を見ようとしたら,

 「着いたぁ。」

 嬉しそうに声を上げた。そして目の前に虚空の空から,大きな満月だけがのぼり水面にも月が映る湖の夢の世界が広がった。


 湖には蛍かな?光る虫が飛び,何ともきれいな月が昇っている。天気は月の上に雲があるから曇りかな?この間の教室よりも楽しそうだ。その夢の持ち主が聞いたら落ち込みそうだから本人には黙っておこう。

 「さて,夢の中で幻実を見ている人を探そうか。」

 「楽しみたいだけのくせに。」 

 花蓮のやつが笑いながら茶化してくる。有希が笑って賛同する。ふむ,面白くない,こんなことならあいつを連れてくればよかった。役に立たない大人だな,

 「あ,湖の上に立てるんだ?」

 「有希はまだ知らないかもしれないけど,基本的に夢の中だと水だろうが空の上だろうがその人の意志で歩くことが可能よ。てっいうか,それくらい説明しておいてよ,宙。」

 花蓮に叱られた。

 「あ,呼び捨てでも呼ぶんだ?」

 「いやみを言うときは兄さんって呼ぶの」

 笑顔で有希の質問に答える。まだ,怒っているのか。まあ,僕が悪いのだけど,そんなに拗ねなくても,落ち込んでいる僕をよそに,いきなり,水面に波紋が広がった。その時,ふっと気がついた。月が水面から消えて,空では月光が輝く,いやな予感がする。

 「まさか,あの月がこの幻実の本体でか過ぎない?」

 笑いながら言ったけど,花蓮は真剣な顔で,

 「私と有希は死んでも現実に戻る・・・起きるだけだけど,宙は現実に帰るにはこの夢を覚まさないといけないし,私たちは自力でこの夢に入れないんだから気をつけてよね。」

 「その時は,僕一人で楽しむよ。」

 「ふざけないで,もう,目覚めないかもしれない宙の眠りを見るのは,もうこりごりよ。」

 有希は,何の話か分からず首を傾げる。そんなことを言ったら眠れなくなるけど,まあ,気持ちはわかるよ。なんだかんだ兄妹だし,僕も経験したから,笑いながら

 「わかったよ。気をつける。」

 「よろしい。じゃあ,始めましょう。」

 ゲームスタート,


 まったく,兄さんはこれだから心配だ。しかし今はこの夢を優先しよう。とりあえず,有希にはこの夢を見ている本人を探してもらおう。幻実の本体はここにいるから危険はないけど,あの子に説得ができるかな?と,向こうから仕掛けてきた。上の大きな月のせいか体が重い,重力操作?ホタルと思っていた小さな光は極小の月だ。三日月に半月など様々な形がある。その無数の光が指先ほどの光を放つ。私の夢の花を出して防ぐが他人の夢だと全力の半分の力も出せない,花とつたで壁を作ったがいつまでもつかと思っていたら,宙がいつの間にか出した大きな鎌で小さな月を一振りで全滅させた。楽しそうに笑いながら鎌を振るう姿は黒いマントと合わさって死神のようだ。まあ,あの体と笑顔では迫力はないが異様ではある。

 「宙,やり過ぎよ。」

 「上に大物が残ってるよ?」

 別にそういう意味じゃないし,確かに,真上には大きな月が輝いている,けど

 「あんなにでかいのどうするの?」

 「有希に任せよう。」

 笑顔でとんでもないことを言う。

 「まあ,有希と言うよりこの夢の持ち主にかな?」

 本当に,いい加減で,子供みたいだ。まあ,それでこその兄さんだけど,有希,頑張ってね。


 夢を見ている本人を探すように頼まれた,力をまだろくに使えない私にできる唯一のことだったが。意外と簡単に見つけた。輝くような金髪を肩より少し長く伸ばした人形のような黒い服を着たきれいな女の子,年は同じくらいかな?しかし,いまは,彼女を説得して夢から醒めてもらうことが大切である。もう一つの方法として幻実の本体を壊す方法もあるらしいけど,それだと,また幻実の夢を見る恐れがあるそうだ。とりあえず,

 「私,姫野有希です。はじめまして,あなたは?」

 自己紹介からでいいよね?黙って顔を見つめていると,

 「鏡弥生≪かがみやよい≫や」

 よし,話せた。事情の説明と何か悩んでるか聞いてみると,

 「あたしは,このままでいいかな。憧れて都会に来て,でも,することがない。なんで夢を見てきたのにこんなところにいるうん,あたし?」

 座ったまま顔を上げない彼女を,どうすればいいか悩んでいると,ケータイが鳴った。びっくりした。夢のなかでもあるのか,宙からだった。事情を話すと,

 「はぁー,めんどくさい,とりあえず待機してて」

 「はい」

 切れた。結局,私は変われていない。そう,自覚した。


 僕の考えが正しければ,まあ,だいたいは正しい,あの月は≪鏡弥生≫の憧れだ。輝くけど光は鋭く,引き寄せられるが反発もする。しかし,なぜ,水面の月が消えた?空を飛び,上空の月を試しに切ってみた。すると,

 「へぇ?」

 「え?」

 月が消えた。なぜ?すると,水面がまた波紋が広がった。ん,湖の真ん中の水が無くなっていく?いや,湖の真ん中から見えない丸いものが出てきたのか。あれが本体?ならさっき月は・・・まずい,この幻実のもうひとつ能力があった。僕はとにかく,花蓮はまずい。しかし,もう,遅い。満月の重力で動きづら,そうしているうちに水面から光が,目を閉じるが,僕たち二人は幻術にかかった。目を開けるとあの悪夢と同じ花畑が広がっていた。

 はぁー,今回の夢は長くなりそうだ。

評価されないので,勝手ながらこれで終わりにします。すいません。

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