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もう一度ちゃんと告白する

 目を覚ますと、そこは元の世界だった。

 あの日のように、私は黒子さんの膝の上に頭を乗せていたから、黒子さんの瞳と私の瞳が見つめ合っていた。

『生きていてよかった…ボクに傷を触らせないように、ずっと手で押さえているから治療できなかったじゃないですか』

「いいんです……この傷はそもそも私が受け止めるべき傷なんです」

 本来はみんなそうあるべきなんだ。誰かに傷を肩代わりさせるなんて、そもそもおかしな話なんだ。

「私は、アナタが誰かのためになってるから好きになったわけじゃないんです。助けてもらった事は、今でもすごいって思うしアナタの容姿に惹かれたのも事実です」

『さっき見たでしょう?アレが本来のボクなんですよ?神社での姿は仮の姿ですから』

「そんなことないです。神社でのアナタもアナタです。そうじゃなかったら、顔を隠す必要なんてないもの」

 私は、体を起こすと黒子さんの布をめくり、その端正な顔にキスをした。

「(さっきのカサついた唇も元に戻って…」

『あぁ!また!』

 私は、黒子さんの唇から自分へと傷を戻した。

「さっきはビックリしちゃってごめんなさい。それでも、私はアナタが好きです」

 今度は邪魔されずに言えた。

『それは、ボクにとって酷な話です。ボクより先に必ず貴女が死んでしまうというのに』

「そうしたら、私はアチラ側に行きま

す」

 本当のアナタが住んでいる場所へと魂を幽閉してくれてかまわない。

『やっぱり貴女は変わった人です』

 そう言った黒子さんが、私の唇を愛おし気に撫でる。

 私の決意が届いたのか、もう私の傷が黒子さんの体に反映されることはなかった。


なんか、ハピエン?にする予定なかったのに、

それっぽく終わってしまったので、タイトル少し変えました。

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