赤い水溜まり
赤い水溜まり
退屈な授業の合間に、後ろの席のタケシから手紙が回ってきた。
教科書を読むフリをしながらそれを開く。
中学に上がってクラスが一緒になったタケシは、僕とは真逆のタイプに見えるのに、妙に馬が合うやつだ。
ようやく開いた手紙には、書きなぐったように文字が並ぶ。
『今日の放課後、赤い水溜まりを探しにいくぞ』
僕はメガネの位置を戻すと、その文面をもう一度しっかり読み直す。
「赤い水たまり……」
興味がそそられる単語だ。
どういう条件で赤くなるものだろうか?
自然発生するものなのか、それとも誰かのいたずらなのだろうか?
「キクチ、聞いてるか? この質問に答えてみろ」
突然教卓から化学教師に名指しされてしまう。
どうやら先生の目には僕が上の空に映ったのだろう。
「ガラスです」
僕は顔も上げずに答えた。
「ちゃんと聞いていたのか……そう、ガラスだ」
何故か残念そうに先生は話を授業にもどしていった。
「ガラスは殆どの薬品に対して溶けることなく、長時間の保存に対してもガラス自体が変化することはまずないからだな」
これから実験する葉脈標本作りに使う水酸化ナトリウムを入れた小瓶を振りながら説明を続行しているようだ。
でもそんな教科書に写真付きで結果まで載っているような実験より、まだ見たことのない赤い水溜まりという言葉に僕は惹かれていた。
「で、何時に集合にする?」
授業が終わるとタケシは僕の席に飛んでくると、その勢いで机に尻を載っけた。
「僕はまだ行くって返事してないけど?」
かろうじて下敷きにならないように避難した筆箱やノートを机にしまいながら、冷たく言ってみるけど、タケシには効果がないようだ。
「そんなこと言って、いつも来てくれるじゃん」
とニコニコしている。
「とりあえず、あの文章だけじゃわかんないから詳細教えてくれよ」
そういって語り出したのは、僕の好きな科学とかそういうものでは語れない、いわゆるオカルトチックなもの。
雨も降っていないのに突然現れる、とか。
その水溜まりだけは真っ赤で不気味だ、とか。
そういう曖昧な情報ばかりだった。
僕はひとつため息をつく。
「夕方だったら夕焼けが反射して赤く見えたのかも知れないよ」
「チッチッチ甘いなユウキ、それは夜にも現れるんだぜ」
指を顔の前でメトロノームのように振るタケシが腹立たしい。
僕の推理を論破した気になっているけど、実際その話が本当かすらわかりもしないのに。
「だいたい、現れるっていうのも水溜まりに使う表現じゃないだろ?」
「それがな、その水溜まりを次の日見に行ったら、影も形もなかったって話もあるんだ」
「それは誰が言ってる情報なんだよ」
水溜まり一つに大騒ぎするほど、この町は暇なんだろうか?
って、苦笑で笑い飛ばしてやりたかったけど、その程度の事で同級生は盛り上がっているのを良く見かけるのだった。
ここは都市と言うには憚られる、郊外のベッドタウン。
大きな公共交通機関が都市へ直通しているのと、大型団地のお陰で、朝になると蟻の巣をつついたように人が溢れ出す。
でもそれだけの町だ。
昼は閑散としているし、夜も十時を過ぎるとコンビニ以外の店は全て閉まってしまうような場所。
僕たち中学生の楽しみといえば、友達の家でゲームするか。
こういった噂話くらいしかないのだった。
「で、何時に集まる?」
妄想に耽っているうちに、行くか行かないかの選択肢を飛ばされてしまった。
「あんまり暗くなる前に帰らないと怒られるだろ」
それでなくても、去年まで僕たちが通っていた小学校低学年の子が行方不明になってるとかで。
やれ神隠しだとか、人身売買だとか、噂の好きなこの町の人間は警戒しているんだから。
お互いの家に遊びに行くと言っておけば、とりあえず日が落ちるまでは大丈夫だろうけど。
そしていくと決めたらタケシを質問責めにする。
目撃証言のあった場所、効率的なルート取りなど、ぱっぱと決めて行く。
こういうのはタケシに任せると、ノープランで突っ込むことになりかねない。
知らないことを知りたいと思う僕にとって、タケシは教科書や本では出てこない何かを提供してくれる存在であり。
タケシにとっては興味を形にしてくれる僕がいる。
脳ミソまで筋肉になっているサッカー小僧と、筋肉まで脳ミソになっているガリ勉小僧が、お互いを保管して一つの事に向き合っていくと言うのが気持ちよくってつるんでいるんだろうなって思う。
学校が終わった午後。
僕たちは最寄りの公園で待ち合わせていた。
「わりぃ遅くなった」
「二十分遅刻とは良い度胸だな」
六月だというのに既に体温に近い温度になっている公園では誰も遊んでいない。
日陰に居ても蒸し暑かったので、トイレの手洗いの水を一帯に撒いて涼を取っていた。
「水溜まり作ってたとか?」
「気化……いや、水を撒くと涼しくなるから撒いてただけだよ」
気化熱について説明をするのをやめて僕は日陰のベンチから腰を上げる。
「やっぱ神隠しのせいで出るの止められた?」
うちの親も噂に敏感になっていて、一つしか離れていない棟のタケシと遊ぶって言っても、心配そうな顔をされたからね。
「いや? ユウキん家行くって言ったら一発だったぜ」
歯まで見える満面の笑みでそういうタケシに少し腹が立つ。
「じゃぁなんで遅れたんだよ」
少しとげのある声を出すけど、一向に堪えないのも腹立たしい。
「これの充電が切れててさ」
と言って取り出したのは頭に装着するタイプのカメラ。
「お前、録画とかするつもりだったのかよ」
なんだか変な趣味の片棒を担がされているようで非常に不快ではあるけれど、行くと言った手前それを覆すのもしゃくだ。
「なんで録画なんかするんだ、動画配信者でも目指すのかよ」
その問いに対してタケシは動きを止める。
「いや、弟に見せたくってね」
さっきまでのテンションと変わって、苦虫を噛み潰したような顔をするタケシに、不安を掻き立てられた。
「俺の弟の友達が、先週行方不明になってさ」
そう枕を置いた話はこういうものだった。
タケシの弟は、学校の帰り道にその赤い水溜まりを見つけたらしい。
弟はそれを気持ち悪いと感じたし、その赤い水が靴や服に付くのを嫌がって離れたがった。
しかし行方不明になった友人というのは好奇心が旺盛なのか、その水溜まりに石を投げ込んだりと色々やり始めたそうだ。
弟はその場から離れたが、ふと振り返るとその友人が居なくなっていたらしい。
最初は何かのいたずらだと思ったし、気持ち悪かったから、そのまま家まで帰った弟だったが。
翌日、友人が行方不明になっていることを知り、怖くなって部屋から出てこなくなってしまったのだとか。
「俺も弟が言う場所に行ってみたんだけど、そんな水溜まりはどこにも無かったんだよ」
と締め括った。
なるほどタケシにとってはこれほど信頼できるソースは無いだろう。
都市伝説などとうたっていた割に、タケシ以外の人間からこの話題を聞いたことがないのも頷ける。
その友達というのが、いま噂になってる神隠しの被害者だというのも繋がった。
「それで、タケシは信じてるの? その赤い水溜まりを」
「いや、俺は……弟の事は信じてるが、どうもその水溜まりってのが分からないんだよな」
「それにしては用意周到にカメラまで持ってきちゃってさ」
いつもふざけてばかりのタケシが暗いのがなんだか嫌で、ちょっと軽口を叩いてみた。
しかし、タケシの顔は晴れることはない。
「赤い水溜まりを見つけてさ、それが何ともない事を見せてやれば、弟もまた外で遊べるかなって思ってさ」
なんて事を言う。
タケシ兄弟は小学生の頃からサッカーのクラブで頑張っていた。
弟は兄に憧れて続けているものだから、兄の威厳を保つために、サッカー辞められないんだと苦笑がちに言ったのも彼の人柄を表しているようで、少し鬱陶しく感じても嫌いになれなかった。
それが弟のためだって言うのだから、タケシの真剣さが伝わる。
「分かった分かった、僕も真面目に探してみるよ」
遊びや承認欲求でやっていることなら、ぶっちゃけ適当に付き合うつもりだったんだけど。
こんな顔を見てしまったら流石に僕も一役買いたくなってくる。
「じゃぁこれ、タケシが回るルート書いてるから、手分けして探して、見つけたら携帯で電話な」
僕の快い返事に気を良くしたのか、顔色が戻ったタケシは、地図を持ったが早いか駆け出すのだった。
とはいえ最近は雨も降っていないため、水溜まり自体を見つけるのが困難だった。
「乾燥しやすい場所には無さそうだし、あるとすればに日中には日陰になりそうな場所だろうか」
闇雲に探しても見つかるとは思えない。
可能性の高い場所を探した方が見つかるだろうし、無かった時にも納得が行くと考えた僕は、目星をつけた場所を回った。
高架橋の下、マンションの裏手、公園のトイレの近く。
「赤いってことは鉄さびが溶け込んだりしてるのかもしれない」
思考しながらより可能性を探り、リサイクルゴミ置き場の周りを一周して、最後に思い付いた場所へ足を運ぶ。
工場跡地。
僕たちが住んでいるこの町は埋め立て地の上にあって、元々は工業団地にする予定だったらしいんだけど。
たくさん人が住むようになって、工場は肩身が狭くなってしまった。
産業廃棄物、騒音、異臭など、後から来たにも関わらず住人から苦情が殺到し、動ける会社は移転していったと聞いている。
「ここもその一つかぁ」
建物はいまだ残っているものの、老朽化しているために、中に入れないように柵を設けてある。
僕はこの周りを一周することにした。
元々建てていたのはこっちが早かったのに、と思うと、ここを経営していた人は納得できたのかな?
なんて、だれでもそう思うんだろう。
自殺した社長の霊が出るなどという噂が立ち、高校生なんかがよく肝試しに使っていたりする。
まだ明るいけれど、錆びたトタンの端が風でめくれてゆらゆらしているのを見ると、それだけでも物悲しさや、怖さを感じるようだ。
しかし、僕はそれよりも。
「鉄筋やトタンが錆びて流れてきた水溜まりなら、赤く見えるかもしれないよな」
等とものすごく現実的なことを考えていた。
タケシをこっちに回さなかったのも、幽霊だとかなんとか言って進まなかったり、なにも考えずに中に入ろうとしたりするんじゃないかと思ったからだ。
実際、赤っぽかったらそれでいい。
タケシとその弟が納得しさえすれば、それがまやかしでも構わないとすら思える。
そんな事を考えながら進み、工場の敷地の端まで行き着いた。
何の気なしにそこを曲がった瞬間。
足元に水溜まりを見つけることができたのだ。
「こんなところに……」
それは草木の生えていない砂利の混ざった赤土の歩道の隅。
有刺鉄線の乗せられた防音擁壁の下を潜って、道路脇に貯まっているようだった。
「雨もないのに不自然だけど」
空梅雨のせいか、他に水溜まりを見つけることはできなかったが。
この場所であれば、老朽化した工場に水が貯まっていて流れて来ているのではないかと推測はできる。
突然沸いて出たというわけではないのだろう。
少しの希望を込めてその水溜まりに近づいてみる。
機械の油が少し混ざっているのだろうか、表面に虹色の巻くがうっすらと張っているようだ。
しかし、色は透明に近く、底にある石も確認できるほどだ。
「まぁ、そう簡単に赤い水溜まりなんて見つかるもんじゃないか」
何事もない普通の水溜まりに興味を無くした僕は、そのまま他の場所を探すために進む。
とはいえそこから先は同じような水溜まりもないようで、一気に工場跡地の裏手を抜けてしまう。
僕は少しの徒労感と安堵感を持って、ここでの探索を終えることにした。
「ヴヴヴヴ!」
だが、次の角を曲がった瞬間に出くわしたのは、野犬だった。
この工場跡地を縄張りにしているのだろうか、急に現れた僕に驚いたのかもしれないが、かなり好戦的にこちらを睨み付けてくる。
中学生になっても生き物というのは苦手だ。
次に取る行動を予測できないからだ。
実際今も歩いているだけの僕に対して理不尽に怒りをぶつけてきている。
僕は数歩後ずさると、先ほど曲がった角に姿を隠し、そのままダッシュで逃げることにした。
「なんで追いかけて来るんだよ!」
僕を弱者と認識したのだろうか、それとも縄張りを脅かす強者として?
どちらでも結果は変わらず、僕は全力疾走するしかない。
瞬く間に先ほどの水溜まりのあった角まで来たので、僕は勢いそのままそれを飛び越えると、角を曲がる。
そこで足がもつれて勢い良く転んでしまった。
反射で地面に付いた掌と、転がった先で擦りむいた肘が痛むが、それに構わず現状を把握しておきたかった。
慌てて振り向いたが、どうやら犬はもう追いかけてきていないようだ。
ほっと息を吐いて体の力を抜く。
視界の違和感に気付き顔を触った。
「あ、メガネが」
転んだ拍子に外れたようだ、辺りを見回すとすぐ近くに落ちている。
しかも運悪く、転がった体に轢かれてしまっていた。
「嘘だろ……」
メガネは辛うじて形状は保っていたが、片方のヒンジが90度を越えて曲がるようになっていた。
ガバガバになっており、まったく顔にフィットしている感じがないが仕方ない。
これがないと世界が磨りガラスを通したように見えるため、無理矢理引っ掻ける。
僕は肘を押さえて立ち上がると、恐る恐る角から顔を出してみた。
犬の姿はない。
当面の危機は去ったのか。
ほっと一息付くと同時に、ふと目を落とした僕は固まった。
「赤い水溜まりだ」
先ほどまで、工業排水の混じったその水は底を見通せるほどに透き通っていたはずなのに。
血液のような赤色になってそこにあった。
水面は大人しく、それすら不気味に感じる。
「タケシに、知らせなきゃだ」
呆けていた頭に、やるべき事が浮かんで、僕は急いで携帯を取り出す。
ちょうど向こうも連絡を考えていたのか、1コールを待たずにタケシの声がする。
「ダメだなユウキ、全然……」
「見つけたよ」
開口一番話し出すタケシの言葉を遮る。
その意味を理解するのに少し時間を要したようだが、タケシからも返事が届く。
「見つけたって、赤い水溜まりか!」
「うん、公民館の近くの幽霊廃工場の所」
「すぐ行くから待ってろ!」
勢いそのまま電話を切るタケシ。
そして僕の予想通り全力疾走で数分で駆けつけてきた。
「どこだ、どこにある?」
キョロキョロと辺りを見回すタケシに苦笑いしながら、角を曲がって水溜まりの説明をする。
「最初は透明で、次に見た時は赤かったってことか?」
「うん、それでさっきよりだいぶ透明になってきてるかも」
説明しながら僕も少し驚いた。
血のように赤いと感じた色は、今はだいぶ薄まっており、うっすらと水底を見せるようになっている。
「地面に吸収されて、それにまた新しい水が流れ込んで、透明になってるのかもしれないね」
「そっか、じゃぁ早いところ撮っておかないと、色が消えちまうかもしれないな」
タケシはいそいそとポケットから頭に付けるカメラを取り出し、そのまま装着してこちらに向き直った。
「ユウキは離れておいてくれよ、勢い良く飛び込むから水が掛かるかもしんないし」
「オッケー、離れて見とくよ」
その水が何だか気持ち悪いというのもあるけど、赤くなる前の油膜のはった虹色の水にも飛び込みたいとは思えない。
そんな所に向かっていくタケシには、不安とか嫌悪などという気持ちはないのだろう。
足取りは軽く、その挑戦の先には弟の元気に遊ぶ姿を想像しているのだろうなというものまで、見える気がした。
「それじゃ、録画開始!」
スイッチを押すと一人で話し始める。
「ユウキに手伝ってもらって、赤い水溜まりを見つけたぞ、今から飛び込むからな。この水溜まりが友達と関係無いことを証明してやる」
一旦こちらに振り向いて親指を立てたタケシは、水溜まりに目線を戻すと。
無駄に高く飛んで水溜まりの真ん中を目指して着水した。
「ぐあっ!」
そしてその言葉を最後にタケシの姿は消えた。
「えっ?」
その水溜まりが透けている時の深さはほんの数センチだったはずだ。
まるで泥水に隠れたマンホールに落ち込んだかのように、すっぽりとタケシの体を飲み込んだ。
それ以上に僕が驚いたのは、ほとんど水しぶきが立たなかったことだ。
まるで水面を境に、別の世界に飛ばされてしまったのではないかと思えるほどに。
とにかく異様だった。
ただ、タケシがどうなったのか、それが気になって僕は走った。
水溜まりが近づくにつれ、背筋が凍る。
先ほど少し透き通り始めていた水は、もっと赤く濁っている。
それは粘度を増しているかのように緩やかに波打ち、まるで血液そのものだった。
「タケ……シ?」
底も見えなくなった水溜まりの奥に友人の姿は見えない。
手を差し込んでその形を捉えようとしゃがんだ拍子に、壊れかけていたメガネが落ちる。
それは飛沫を上げずに着水すると、形を変えた。
先ずはフレームが。
セルフレームの素材はプラスチック系。
それが火にくべたようにグニャリと歪んで細くなり消えて行く。
そして次にレンズが。
プラスチックではなくガラスのレンズだったはずだ。
それが曲がり、そのまま薄くなっていき、赤い水面に消えて行く。
僕は弾かれたようにその場から後ずさりする。
「ガラスが……溶けた」
殆どの溶剤に対して強いはずのガラスが、一瞬で消えていった。
それが何を意味するのかを、僕は理解してしまった。
「タケシは水に落ちたんじゃない! 触れた瞬間から溶けて混ざったんだ!」
そう思うと目の前の水溜まりが、なんの色になっているかが理解できた。
それはタケシを構成していたものだった。
僕はその場に吐いた、そして口許を拭うこともせずに走った。
肘からの出血も、メガネが無くて前が見えないことも。
全てが恐怖に塗りつぶされていたんだ。
いま考えれば、最初に透明だった水が赤くなったのも、僕を追いかけてきた犬が飛び込んでしまったのだろうと推測がつく。
その水溜まりの融解速度は僕の知っているどんな溶剤や薬液でも説明は付かなかった。
廃工場で作られていた薬品がまざって偶然生まれたものなのか。
地球外の生命体や、その道具なのか。
僕の知り得る知識を総動員しても答えはでなかったし、タケシが戻ってくることはなかった。
ただ赤い水面だけが、いまでも波紋を作らずにそこにあるのだろう。
今回はイベントに乗っての掲載です。
普段は明るいお話を書いていることが多いので、良ければ作者から飛んでみてくださいね!
あ、もちろんホラー短編もいくつか用意しておりますよ旦那、ヘッヘッヘ(手もみ)