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カタる傍  作者: 金艮
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耳が痛い

 ぶうーん。「うわっ」最悪だ。たとえ試験中でも、やつらはお構いなしにやってくる。なにをそんなに驚くんだよ。過剰に反応するのはよくない。現れるたびに反応してしまう自分は、いつもそう言われる。自分でもよくわかっている。これまで何度も言われてきたのだから。耳が痛いと思ってしまうのはしかたがないだろう。しかし、本能的に受け付けないのだ。凶悪な禍々しい見た目も、不快感を催す腹立たしい音も、なんでも食い千切れそうな恐ろしい顎も、そこらじゅうにいる憎たらしい数も、全て無理。小さくても、どこにでも入ってくるところを踏まえると不快なポイントだ。どれをとっても虫酸が走る。この気持ちを真に理解できるのは、やつらを嫌う同士だけだ。あんなことを言える人にはわかるまい。それでもなんとかすべきだと思っている。もちろん、いずれやつらに有効な方法が確立されることを期待しているが。今はまだ共に生きなくてはならない。それほどやつらの影響が大きいことが憂鬱だ。なんて辛い現実。そんな事情もあり、やつらを感じるだけで反応してしまうと、日常生活に支障をきたす。今だってそうだ。他人の関心を集めるのも、もちろん注意されるのだって苦手なのに。湧き出てくるストレス。胃どころか、鼓膜に穴があく。耳鳴りがしてきた。今回もやっぱり注意された。周りの音が聞こえない。ああ、耳が痛い。




最後の「耳が痛い」は慣用句的な意味なのか物理的な意味なのか。

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