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カタる傍  作者: 金艮
18/23

落とし物

「すみません。これ、落としましたよ。」


「ああ、わざわざありがとうございます。」


「いえいえ。それでは。」




━━━━━




「すみません。これ、落としましたよ。」


「え、この前の…」


「これ、落としましたよ。」


「……あの、それ、自分の物ではないです……」


「……………そうですか。すみません。見間違えたみたいです。」




━━━━━




「すみません。これ、落としましたよ。」


「……人違いです…」


「そうですか。すみません。見間違えたみたいです。」




━━━━━




「すみません。これ、落としましたよ。」


「付き纏うの、やめてもらえませんか。」


「これ、落としましたよ。」


「警察を呼びますよ。」


「これ、落としましたよ。」


「警察、呼びますからね。」


「これ、落としましたよ。」


「…………もしもし、警察ですか。変な人に少し前から付きまとわれていて…」


「これ、落としましたよ。」


「…行く先々に現れるんです。これ、落としましたよって、ずっと。ストーキングされてるんです。…」


「これ、落としましたよ。」


「…早く来てください。場所は██市の████の近くです。……」


「これ、落としましたよ。」


「だから、違いますって! 警察呼びましたから。大人しくしておいてください。」


「そうですか。すみません。見間違えたみたいです。」




━━━━━




「ストーカーは捕まえましたから、安心してください。また何かあれば、すぐ連絡してください。」


「ありがとうございました…」


「では、これで。失礼します。」




━━━━━




「これ、落としましたよ。」


「ヒッ、ああ、別の… わざわざありがとうございます…」


「いえいえ、それより、どうしたんですか? 随分顔色が悪いようですが。」


「何でもないです、拾ってくださりありがとうございました。それでは。」


「ええ、それでは。」



━━━━━



「すみません。これ、落としましたよ。」




捕まって良かったです。

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