6、彼らが望んだ滅亡
「まあ、そういう道を選んだんだからしょうがないか」
強い奴を優遇する。
どれほど非があろうとかばう。
それならば、生還者が何をしても問題は無い。
何せ、強いのだから。
優遇されて当然である。
そんな生還者は他の迷宮へと向かう。
そこには同じように探索者の町がある。
それを潰して怪物を放出する。
「どうせ他も同じだろうし」
確かめてはいないが、確かめる必要がない。
面倒な事は省く。
中には善人もいるかもしれないが、そんなのどうでも良かった。
悪人を放置してるだけで充分な罪だ。
生かしておく理由は無い。
身のまわりの世話をさせる為に何人か生かしておこうとは思うが。
とりあえず目に付くものを処分しても問題はない。
人類はまだ何千万人もいる。
そのうちの何万人が消えたところで大きな損失ではない。
それよりも、怪物を解き放つのが先だ。
全人類を滅亡の危機にさらしてやらねばならない。
そうした方が交渉をしやすい。
助けてやるかわりに、クズを処分しろと。
受け入れれば超絶的な能力を使って怪物を殲滅する。
受け入れないなら、そのまま滅亡させる。
生還者の世話をする人間だけ残して。
「さーて、どうすんだろ」
どんな答えが出て来るのか、それを考えながら次の迷宮へと向かっていった。
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