4:指揮官ルーク・レイス
軍の射撃試験を受けることとなった宮道光。だが指揮官の名前を見て気が付いた…
登場人物
宮道光:Age27
アリア・レイス:Age25 階級:軍曹
リエナ・ハイラ:Age22 研究所所長
レイトの中心地にそびえたつ司令部の7階には機甲師団総合指令部(以下総指令部)と呼ばれる札が書かれた扉がある。主な役柄としては機甲師団の指揮や指示、兵器管理、兵器発注や改良、修復の指示等をする。
今日も総指令部は大忙しだ。なんせ最近になってバラザードが陸に進軍してきたためである。
情報管理部では常にバラザードの進軍理由を解析している真っただ中だ。
何故今になって進軍してきたのか?目的は何か?敵の車両数と車種は何なのか?等等…。
未だに不明な点しかないため、現在の戦術指示は「迎撃態勢。見つけ次第撃破せよ。」という結論である。
発注・改良課では研究棟で出来たプロトタイプを量産、改良指示し続ける毎日である。
慌ただしく活動している総司令部内の奥のデスクで悠々と座っている司令官ルーク・レイスは門番から伝達を受け、ある一人を待っていた。
宮道は司令部の7階にエレベーターで向かっていた。これから会う司令官はどんな人なのだろうかと。
7階につくと、長い廊下の先に機甲師団総合指令部と書かれた扉があった。
宮道「これは走るのはよしとくか…。」
扉の前につくとカメラがある。
「ご用件は何でしょうか?」
宮道「うお!AIか…?」
「お名前と要件を言ってください。現在総指令部内は大変忙しい状況です。」
宮道「司令官に用事があってきました。宮道光です。」
「ただいまお呼びいたします。」
~5分後~
扉が開き司令官と思わしき大柄な男が出てきた。
ルーク「君が宮道光だね?私は司令官のルーク・レイスだ。よろしく。」
宮道「宮道光です。こちらこそよろしくお願いします。」
ルーク「アリアからはすでに君の事は聞いている。なんせバラザードの戦車に初弾命中させたらしいじゃないか。早速なのだが射撃試験の方をしてもらいたい。」
宮道「了解です。すいませんが…名前からしてアリアさんのお父様でしょうか?」
ルーク「そうだ…。本当はあまりレイトの外に出て捜査してもらいたくはないがね…。」
宮道「…。(子供思いだなぁ…。何となく分かるけどさ)」
ルーク「こっちだ。ついてきてくれ。」
鋼鉄な扉には第1射撃試験場と書かれた札がついている。司令官のルークがICカードを扉の横についてるカードリーダーに通すとゆっくりと扉が開き始めた。
扉の内部には戦車の砲塔だけが置かれておりこの砲塔が試験装置のようだ。
ルーク「試験装置の操作方法だが、車長席にあるジョイスティックを右に倒せば右に、左に倒せば左に旋回する。スティックを奥に倒せば仰角が、手前に倒せば俯角がとれる。敵の視認だが今回はキューポラについてるディスプレイに映し出される。もちろん視認方法はキューポラの旋回装置を左右に動かせば視認できる。射撃はジョイスティックについている赤いボタンとなる。装填及び充填は私がやるから君は弾種指定を命令するんだ。次に試験内容だが制限時間1分以内に敵車両を4両撃破だ。」
宮道「わかりました。ではお願いします。」
1分間の試験が始まった。
最初に現れた方向は19時方向。軽装甲タイプだ。俺は榴弾を指示した。シミュレーターだから躊躇せずに撃つ。
撃破。開始から射撃まで約4秒。
2両目は14時方向。戦車だ。弾種指示はAP弾。射撃と同時に索敵開始。
撃破。時間は10秒。
3両目は12時方向。さっきと同様で弾種変更なし。
~1分後~
ルーク「終了。そこまで!」
終了の直前に最後の1両を撃破した俺は司令官の掛け声によって腕が止まった。
ルーク「結果は14両だ。合格間違いなしだな。あと言い忘れたんだが、この射撃試験は10両以上撃破した後は自動的に階級指定システムになるんだ。君は14両撃破したから伍長だ。おめでとう。」
宮道「ありがとうございます。これからよろしくお願いしますルーク司令官。」
こうして俺は軍入りとなった。
ハンガーにて車両整備しているアリアのところに行き、結果報告と正式に軍入りになったことを伝えた。
アリア「やはり私の目に狂いはなかったな!これからもよろしく頼むぞ!宮道伍長!」
宮道「ああ、よろしく。リエナ軍曹。」
アリア「その呼び方は恥ずかしいから軍曹はつけないでくれ。」
宮道「じゃあ俺にも伍長はつけないでくれよ。」
そんなことを話していると、遠くからリエナが来た。
リエナ「宮道くーん。軍に所属おめでとう!でもまだ愛車が決まってないでしょう?何なら私の所においでよー。ルークさんには許可をとってるから。」
アリア「…え?」
宮道「…え?」
こんばんは?作者のわたもてぃです。ArmorsWarを読んでいただきありがとうございます!
第4話いかがだったでしょうか?これからは投稿間隔が落ちる可能性がありますが頑張って書いていこうと思います!
そしてこれからもよろしくお願いします!