【閑話】ブレイバーと呼ばれた少女
ようやく主人公的なキャラが登場です
私の名前は初香、大根初香
どこにでもいる普通の高校1年生
それなりな家庭で育ち、それなりに厨二病、それなりに人生に悲観して、それなりに人生に希望を抱き、それなりに幸せになり死んでいくと思ってた、ちょっと変わってるなぁって思う所は日のあたり方によって濃い緑色に見える髪位、今のご時世そんなに気にされないから正直助かっている
学校の帰り道、紺の短めのスカート、白地にスカートと同色のラインが2本入ったセーラー服、黒い靴下と黒いローファー、どこにでもいる普通の高校生なのになぜ?
気がつくと窓が一切ない石で囲まれた部屋の中心に立っていた、床に今にも消えそうな魔方陣とおぼしき跡が赤く弱く光っていた
「それでは異世界転移及びユニークスキルの付与、スターターパックガチャの代金として白金貨26枚をいただきます」
現実ならばファンキーなピンク色のボブカット、少しタレ目で整った顔立ちの綺麗というより可愛いおねーさん?が笑顔で手を前に出してきます
「は?」
「ですから異世界転移とスキル付与、その他もろもろスターターパック購入の為白金貨26枚頂きますと言ってますー」
「・・・・はあ?」
ガチャガチャ
「その着ている服ってセーラー服って言うんですよねー♪かっわいー!あ、おめでとうごさいますーガチャの商品は白竜の装備一式ですねーなかなかいいんじゃないんですかー?やりますねーわたしー♪いぇーい♪」
「いやいやいやいやっ!普通こういうのは神様的な人の前に呼び出されて世界が危ないから救ってくれ!チートあげるから!とかチートスキルあげるから異世界で好きに生きろ、とかでしょ?それに何勝手にガチャ回してるんですかっ!」
「からのー」
「からのー、じゃないわよっ!とにかく納得行かないわよっ!とにかく元の世界に戻してよ!」
おねーさんはガチャの商品を興味深そうにいじりながら
「えー戻っちゃうんですかー異世界間の転移魔法は一律白金貨2600枚かかりますがよろしいですかー?何処に飛ぶかもわかりませんけどねー♪」
腐っても初香は厨二病疾患者、大体の価値は理解できる、多分金貨1000枚で白金貨1枚、金貨1枚が10万円 位の価値だろう
「・・・・良くないし無理」
うつ向いてる初香の顔を除き混みながらパリピで可愛いからこそちょっと馬鹿に見えるおねーさんは
「ですよねー 、お支払い出来ない場合ですがこのまま王国の奴隷、いえ奴隷制度は禁止されておりますので王国の飼い犬となり支払いの為に働いていただきます、ですが生活費等は相殺しますので、まあいきなりお金払える人なんていないんでみんな飼い犬生活まっしぐらですよー♪そうですねー普通に生活すると大体銀貨10枚くらいですかねー、大丈夫ですって、レベル上げてS級MS3000匹位討伐すればちゃちゃっと返せますってー♪ガンバッ♪」
「・・・・ガンバって数じゃないような気がすごいします・・・飼い犬・・・」
「ちっちっちっ、そのためのユニークスキルですよー、それじゃどんなスキルが見てみましょー!」
人差し指を降りながら陽気な馬鹿っぽくしか見えなくなって来ているおねーさんはにこやかに微笑んでいます
このままでは話が進まなと思い初香は半ば諦めます
「はあ、わかりました、諦めました、どうすればよいんですか?」
「おーポジティブー♪おねーさんそうゆーの嫌いじゃないですよー♪ほじゃ人差し指を立てて『ステータス』と唱えてみてください、これって異世界転移者と鑑定持ちしか出来ないんですよー♪すごいでしょー♪えへへー♪」
もう可愛いとか関係なしに馬鹿にしか見えないおねーさんに従いながら初香は自分のステータスを確認していくのでした