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お母さんは冬の女王様  作者: けら たろ
ー雪たんの日常と現在ー
17/27

雪たんのお父さん5


ブイーンインインインイン


魔方文字「し、洒落にならんっ!とにかく入り口まで何とか行かないと本気でまずいぞっ!」


魔方文字「と、とりあえずこれを耳栓にしましょうよっ!」


魔方文字「うぇっ!まじか!くぅっ!仕方がない、せに腹はかえられん!」


けたたましい音の中3人は入り口に向かって走り出しますが何かに躓き同時に顔から地面にダイブします


魔方文字「あたたた、何なのよいったいっわね!」


そこには白い鎧を着た少女が倒れていますが3人はそんな事知ったこっちゃありせん


ブイーンインインインイン


衝撃波第2段のお出ましです


魔方文字「ぐおぉぉぉっ! と、とにかく走れーっ!」


魔方文字「ね、ねえ、さっき倒れてたのブレイバーじゃ、あははは、ないよね?」


魔方文字「知らんっ!」


そんな中、入り口に近づけば衝撃波に押し返され入り口に近づけば押し返されが何回か続きます


ブイーンインインインイン


バタバタバタバタタ


ブイーンインインインイン


魔方文字「くっ、これじゃあ切りがないわ、何か突破口を探さないと」


紫は対策を考えています、ふと、横を見るとクランプは座り込み下を向いてます、その座り込んだクランプのこめかみあたりに30センチほどのセミがバシバシ何回も激突しています


プチン・・・・ククククク


魔方文字「えっ?」


・・・・クククククっはっはっはぁーぅ

もういい加減うんざりだぁーっ!

・・・消えろっ!跡形もなく消えろ今すぐ消えろさあ消えろっ!

この世に雪たん意外は必要ねぇっ!


猫背の様な姿勢で両手をワキワキさせてクランプが何か言っているようですが二人には良く聞こえません、しかしクランプの周りをぐるぐる回る立体多重魔方陣を見て慌てて魔方陣の中に入り込みます


魔方文字「あわわわわーっ!」

魔方文字「ひっ!ひぃぃぃいっ!」


立体多重魔方陣の3枚のうちの2枚の魔方陣が膨らんでいきます、やがてドームと同等の大きさになり回転を始めます、おや、なぜかブレイバーの少女は魔方陣の外側で魔方陣に引っ掛かってますね、そして魔方陣と一緒にぐるぐると回りだしドームの出っ張りにゴインゴインとぶつかっているようです

そして辺りはクランプの周りを残し魔方陣の中は

ススのような黒い霧に包まれます


「はぁーっはっはー! 消し飛べっ! 全てを無に返せぇっ!グラビディーッイレイザァーっ!」


クランプが突き出した手のひらを握りしめると同時にドーム一杯まで広がっていた二枚の魔方陣が高速で回転し始めます

おゃ、こちらを向いてないのでどうなっているかわかりませんがドームの壁面と魔方陣に挟まれたブレイバーの少女はもはやゴリゴリと壁面に削られているようです、・・・うわぁ

最大速度に乗った魔方陣の内側1枚が


「ポヒュン」と軽い音をたててクランプの周りの魔方陣まで収束しその後黒い衝撃波が中心から外に向かいます

1番外の魔方陣はその衝撃波を受けて今にも破れそうです、その周りをぐるぐる回るブレイバー、カオスですね

衝撃波が収まると辺りは白一色になりすぐに轟音と共に朱色の爆炎と青白い稲妻に支配されます


「ひぃぃぃいっ!」


荒れ狂う轟音と閃光、紫とキューテルは頭を抱えて恐怖からうずくまり震えています

やがて魔方陣の中、何もなくなったドームの中央で紫とキューテルは震えながらも恐る恐るクランプを見上げます


「・・・・・・・」


「・・・・てへっ、ブレイバーどっか飛んでっちゃった♪」


「・・・ははは、生きてる・・」


「・・あは、あはははははは・・・」


こうしてクランプ達のクエストは失敗に終わりました




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