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お母さんは冬の女王様  作者: けら たろ
ー雪たんの日常と現在ー
14/27

雪たんのお父さん2

進まない・・・

「回収ねぇ、なんかめちゃくちゃ面倒くさい事に足突っ込んでないか?俺たち、回収ってよっぽどの事ないとしないやつだぞ、なかった事にして帰らないか?、いや、帰ろう、雪たんが心配だ今すぐ帰ろうそうしよう」


ピンポン ポゥッ


クランプを中心に半円を描き立体的に灰色の輝く文字が蠢き円を形造りますそれは3重に重なり高速で回り始めます


「くおぉらあぁぁっ!何しれっと立体多重魔方陣構成してんのよっ!それ戦略級殲滅魔法じゃないっ!」


「おぅ!グラビティイレイザーだ!」


ピンポン


「はっ?なくなるわぃっ!ここいら一帯虚無と化すわぃっ!なくなるだけじゃなくて魔法範囲とのズレが生じて周りのものが転移しまくるわぃっ!」


「はははっ!紫はいつも元気だな!魔方陣の中は安全だから何も問題ないぞー今回は大きめの魔方陣だからお前たちも入れるぞー」


「だーっ!それじゃあクエスト失敗でしょうがっ!あくまでもブレイバーの回収が目的なんだからっ!」


「紫、お前は1つ間違っている、今回の目的はブレイバーの回収じゃねぇ、雪たんのお土産が目的だっ!あのユニークスキルがごとき唯一無二の雪たんに至高のお土産を持って帰るのが絶対完遂目的だっ、そこをまちがえんじゃねえっ!煮るぞっ!」


びしいっ!と音が聞こえると思うほど思い切り紫を指差してクランプは吠えます


「むきーっ!煮るぞっ!じゃないわよっ!とにかく回収したらこの前から雪たんが欲しがっていた物教えてあげるからブレイバー回収しなさいよっ!」


その言葉にクランプは愕然とし顔から血の気が引いて行きます


「・・・なん・・・だと・・・紫・・・紫ごときが王国最高機密も部屋のかどのホコリになってしまうような雪たんの情報をなぜ・・・はっ!・・・お前っ!雪たんを脅したなっ!許せんっ!ここで死ねっ!今すぐ死ねさあ死ねささっと死ね!いや死すら生ぬるいなっ!おまえを今から恥ずかしいモヒカンにしてやる!これから寿命のある限りモヒカンで過ごせっ!ビバ!大往生!」


「とりあえずモヒカンに謝りなさいよ・・・あれも結構大変なのよ・・・少しの風で煽られて曲がるからいつも風の方向向いてなきゃいけないんだから・・・それに付き合う身にもなりなさいよね、何が俺は誰にも囚われないっ!よ、風に囚われまくりじゃない・・・ブツブツブツブツ・・・」


紫の周りだけ何か違うほの暗い空間に満たされたような、不の領域になって行きます、なぜか目だけは爛々と光っているようでうつむいた顔から赤く見える目だけは見えます


「・・・お、おぅ」


「・・・クランプよ・・・誰にも触れられたくない過去があるのだぞ・・・今回はおとなしくムラムラの顔をたててブレイバーの回収をしようぞ・・・」


「あーっ!わーったわーった!で、そのブレイバーの特徴はなんかないんか?まぁ深淵の底で間違えるはずもないが特徴があれば見つけやすいしなー、なんかないんか?ポゥっと光ってるとか歩いたあとに粘液が残るとか」


紫はその言葉で、はっ!と正気を戻したようで受け答えを始めます


「それはもう人ではないわね、うーん特徴はねー、濃い緑の髪の毛と白竜の鎧一式を装備してる、ってくらいかしら?あ、あとギルドからで絶対にスキルを使わせるなって、何でもこの世界が完全に滅ぶらしいわ」


「・・・世界が完全に滅ぶって・・めちゃ物騒だな」


詳しくはわからないけどかなり危険なスキルらしいわね・・とにかく気をつけて行きましょう」


ピンポン


「さてと、じゃあ行きますかー、駄目試作天使、魔物はどんな感じだ?」


ピンポン


「くっ、さっきから我だけに討伐させおって、暗黒属性の我に聖属性の福音浄化の魔法の連続使用などさせおって、我でなければ滅んでいるところだぞ、まぁ我にかかればこんなアビスラットなど台所の床に転がるくず野菜のようなものだがなっ!」


キューテルは片手を突き出し福音浄化魔法を打ち出します、アビスラットに当たると


ピンポン、と音がしてアビスラットが消滅していきます、福音浄化魔法は自分より弱いモンスターを光の中に消滅させる魔法です、簡単に弱いモンスターを消滅できる変わりに経験値も入りませんが今回は使える魔法のようですね、ちなみに天使族には効きません、当たってもブッブーという音が鳴るだけです


「良くわからんが順調なのは理解した、このまま一気に底まで行くぞ」


ピンポン


「そろそろ深淵のモンスターもラットから変わるわ、ここの深淵のモンスターは虫種ね、確か半翅目の虫だと思ったわ」


「よくわからんが早いとこ終わらせて雪たんのお土産買って帰るぞ!急げ急げ!」


ピンポン


ブッブー




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