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イヤフォン  作者: 美也
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お月見不仲良し兎

「ねぇ、好きだよって!あ、ちょっと!!」

僕は今死霊に付きまとわれている、いや正確には3週間前から付きまとわれていた。

美人でいい感じの子で髪が長くふわふわと動くたび何故かいい匂いがする。でもそんな誘惑には慣れたので低調に断る。

「何度も言うけどその気持ちはお返しするよ。違う人にあげてよ。」

今日イチの文句を彼女、朱音にぶつけた、けどそれも届かずくるくると宙に舞っていた。

彼女は僕と同じ高校 でセーラー服なのでお腹が少し見えそうで静かにその行為を止めた。別に目の付け場所がないとかではない…本当に。

「いいじゃん、いいよって言ってくれたって。それとも人助けしたくないの?」

彼女はしぶしぶ周るのを止めて断った事に対して文句をつけた。

「人助けは大事と言うけど死霊助けは大事とは聞いたことないね。そもそも僕じゃなくもっと専門的な方に頼んでよ」

「それは嫌だよ。だって君に意味があるって言ってるじゃん!」

大きな声で叫ぶ彼女は人通りの少ない道だが聞こえていたら近所迷惑程度の音量だったので低調に二度目の断りを入れたけど、彼女の声は他の人には聞こえないらしく注意は無惨空に消えた。見上げるともう夜だった。月が見えなかった


こんなに言ってるのに…もう少し押し強く言えばいいのかな?ねぇ、僕もって聞きたいだけなのに。

私は二カ月前、なんだかんだで死霊になっていたし、私自身も成仏しないとな〜とは思ってるけど、お坊さんとかはなんか怖そうだから選択肢にはなかった。だから悔いの残ってるやつを片っ端からやった。

窃盗。罪悪感しか残らなかった。道路の真ん中で逆立ち。ただただ恥ずかしかった。その他もろもろ。けどまだここにいるから、最後に残っているのは恋をすること、それもとびっきりの。

そんなこと考えてたら一人の少年にあったのでその人と恋しようと思った。それに死霊のうちをがっつり見てたし、でもその皐月とか言う少年は全然振り向いてくれない。振り向く素振りくらい欲しいのに…でも成仏するためにはこの人しか多分いない、そんなことクルクル回りながら考えてたら皐月から呆れたように静止するように言われたのでしぶしぶやめた。

またひどい質問を投げかけられたから大きい声で言って静止された。

拗ねた振りして上を見上げいたら、

「月、見えないね。」

なんてぼんやりつぶやいていた自分がいた。

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