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しょうしょう

 カイナの酒場があるのは町の外れだ。

 外れにあるからこそ寂れており、町の中央区に店があれば今の三倍は繁盛している、とカイナは口癖のように言っていた。

 町の中央区は、店がほとんどない。あるとしたら、それは俺とは違った意味で化物じみた商人たちのものだ。個人経営している酒場など、入る隙間すらない。

 中央区に店があまりないのには、一つの建物があるからだ。その建物の名は、王宮。

 世界を支配している竜に頭を悩ませるか弱き人間。その巨大な群れを率いている頭。

 天敵への対策と群れの中の問題で止むことのない頭痛に悩まされているであろう、この国の中枢だ。

 酔っ払いの下品がさらけ出される酒場などは、高貴でなくてはならない王宮の近くには置けない店の筆頭だろう。だからこそ、カイナはいつも嘆いているのだが。

「……はぁ」

 俺は眼下に広がる町並みからカイナの苦労話を思い出して、一人で口元を歪め、その後のことを思い出してすぐにため息をこぼす。

 町の中央区に近づくにつれて、建物の数がまばらになっていく。発展していないからではなく、金と権力を持った貴族たちが土地を買い占めて広大な屋敷を建てているからだ。先ほど言った店があまりない理由の中には、人の密集度が低いため収益が見込めないという点もある。もっとも、色々と肥えた貴族を満足させるだけの質さえあれば、一般人では考えられないほどの金を落とすのだが。

「どんな無理難題を押し付けられることになるやら」

 だが、いくら貴族に気に入られていくらでも金を落としてくれたとしても、嬉しいと思わない人間もいる。俺も貴族に頭を下げたくはない。下げるぐらいなら、嫌われた方がマシだ。どこぞの村の村長みたいに。

 まず、貴族は総じて理想が高い。悪く言えばわがままだ。難しい要求を出すのは当たり前、途中で依頼を変更したり、終わってから追加の注文を出して、達成できなければ元の報酬から引かれることもある。俺の経験上一番酷かった依頼は、観賞用に竜のはく製が欲しいから傷一つ付けずに死体を持って帰れというモノだった。断れば良かったが依頼金があまりにも魅力的だったので、死体を漁りに一週間旅をした。

 そんな過去の苦労を思い出している内に、目的地である王宮の上空に到着した。

「躊躇ってても始まらないか」

 俺は意を決して宙返り。頭を下にして空気抵抗を出来るだけ無くせるように体をたたむ。まっすぐ、重力に従って加速していきながら、俺は降下していく。

「よっと」

 地面が近づいて来たので、俺はもう一度宙返りの容量で頭と足の向きを逆にする。そして左右の翼に力を込め、勢いを殺す。

「到着、だな」

 目的地に到着した俺は、しっかりと地面に足がついたことを確認してから周りを見渡す。

 わざわざ白に染めたレンガを規則正しく積み重ねた外壁は、荘厳な雰囲気を醸し出している。四隅にはそれぞれ塔が建ち、中央には一際大きな塔がこの場を誰にも譲らんとばかりに鎮座している。

「コォルァ、クロガネェ!」

 変な巻き舌を混ぜた怒鳴り声が、ぼんやりと辺りを眺めていた俺に飛んできた。どうやら迎えが来たみたいだ。

「王都で竜鎧を使うな、といつも言っているだろうが!」

 大股で進む足音は勇ましく、けたたましく鳴る金属音を誇るかのごとく自信に溢れた顔。目から頬へと流れるような古傷と、向けるだけで相手を竦ませるような鋭く澄んだ目は、人目で歴戦の人間だと予想出来る。

 全身を傍目でも分かるほど高そうな鎧で着飾っている奴の役職は騎士。俺とはまったく別の相手を想定した戦いに身を投じる、ある意味で竜鎧と同種なる連中だ。

「王宮に呼ばれなかったら使わずに済んだ」

「黙れ! 走ってくればいいだろ!!」

 走って来たら走って来たで、王宮に出入りする人間が落ち着きを持たぬとは何事か、と怒鳴る癖にな。

 俺は口の中でため息を噛み殺した。これだから、王宮に来るのはイヤなんだ。

「被害は出していない」

「そういう問題ではない! 警備を任されている我々の身にもなれ!」

 ――知るか!

 反射的に出そうになった言葉を喉を絞めることで外に出るのを防ぐ。

 王宮の内部から出てきたこの男はクライアントの一人になるんだろう。もし機嫌を損なえば、依頼が無くなることになりかねない。それどころか、不敬罪か何かで牢獄にぶち込まれる可能性さえあるのだ。本音の一つや二つ、押し殺すぐらいどうってことない。

「ミーレス。騒々しいですよ」

 凛、と一声。それだけで、ミーレスと呼ばれた騎士がピタリと動きを止めた。

 ヤトとは違う高貴をそのまま音に変えたような声に、俺の気分もわずかに引き締まった。

「クロガネ様、本日はお越し頂き感謝しております」

「よぉ、わざわざ迎えに来てくれたのか?」

 ミーレスが砕けた俺の口調にまた文句を言っているが、面倒なので無視しておこう。

「えぇ。お呼びだてしたのはわたくしですから」

 柔和な笑顔でドレスの裾を掴み一礼するのは、国の最高責任者にしてこの王宮の主である女性だ。動作一つからでも優雅さが溢れ出している。

 ブロンドの髪は長く艶やかに光を反射し、蒼く澄んだ瞳はすべてを見透かしているかのようにおだやかだ。総じて高水準だ。胸の小ささだけが唯一俺の琴線から外れているが、胸の大きさは個人の趣味なので深くは追求しないようにしよう。

「元気そうだな。アン女王陛下」

「はい。アナタ方竜鎧のおかげです」

「同胞に聞かせてやりたいね。その言葉」

「あら。わたくしはいつでも感謝しておりますわ」

 アンが口元に手を置いて、やはり優雅に笑う。

「それで? 今回俺を呼んだ理由はなんだ? まさか、日ごろの礼がしたいから、というわけじゃないんだろ?」

 もしも俺に感謝を伝えるためだけに呼んだのなら、職権乱用もいいところだ。俺の気苦労を返せと叫びたくなる。もちろん、この聡明にして優雅なる女王陛下に限って、そんなことはあるはずがないのだが。

「感謝を伝えたいという気持ちもありますよ。ただ、今回は少しお話したいから呼んだんですけどね」

「手短に話そう。俺も忙しいんだ」

「フフッ。はい、分かりました」

 あくまでも柔らかく、何でも見通していそうな女王は崩れない。

 相変わらずというか何と言うか、この人だけは敵に回したくないな。

 俺は、恐らく心中を読んだのだろう女王陛下の後を黙って着いて行くことにした。




 王宮と言えば謁見の間だろう。だだっ広い空間に利用目的が分からないほど巨大なイスがただ一つ鎮座する、国の権力と様式美の集大成。

 だが、謁見は儀式としての要素が強い。つまりは、形式上必要なければ、あの部屋が使われることはほとんどない。

 代わりに使われる部屋がある。謁見のためだけにある間とは違い、国の実務を担う場所。どこから見つけてきたのか、巨大な木の幹を丸ごとぶつ切りにしたような円卓がある部屋だ。円卓の間、という安易な名前を持つ国の心臓とも言える場所。

「コッチで話するのか?」

 国の心臓部に連れて来られた俺は、たまらず口を開いた。

 ふらふらと、何も考えずアンの尻を追っていた。途中で謁見の間に向かっているのではないと気付いたが、円卓の間などという国の行く末を定める重要な場所に、俺みたいな野蛮な竜鎧が入れるはずもないとたかをくくっていた。

 結果、俺は今国の中枢にいる。うむ、どう考えても面倒にしかならないな。

「竜鎧、円卓の間では私語を慎め」

「知らねーよ。こんなところ初めて来たっての」

 知識として覚えていただけだ。まさか自分が通されるとは思っていない。

 頭を抑えながら呟く嘆きにも似た言葉に、ミーレスがピクリと反応を示した。どうやら、俺の態度が気に入らないらしい。

「調子に乗るなよ、化物風情が」

「いい加減黙れよ、人間風情が」

 脅しのつもりか知らないが、殺気を飛ばすというのならコチラだって抑えずに済ませる。

 俺と歴戦の戦士であろうミーレスの殺気がぶつかりあい、円卓が少し小さくなったように見えた。

「二人とも、会議のジャマはしないでいただけますか?」

 凛とした、鶴の一声。

「わたくしが困ります」

 柔らかく、凛としていて、ふざけたぐらいの高圧的な言葉だったが、俺と恐らくミーレスの気を削ぐには十分すぎた。

 色々と気に入らなかったが、大人しく俺のためだろう空けてある席に腰を下ろした。

「みなさま、お集まりいただきありがとうございます」

 俺が座ったのを確認してから、アンが口を開き頭を下げる。女王陛下自ら頭を下げるとは何事か、と目を見張るのは俺だけで、円卓を囲う他の人間は身じろぎ一つ取らない。俺が知らない特別なルールがあるのか、それともいつもこのように頭を下げているのだろうか。なんだか、もうどうでもよくなってきた。

「此度は重大な問題が起こりましたため、事前の連絡が出来なかったこと、この場で謝罪させていただきます」

 重大な問題? なんだその嫌な予感しかしない単語は。

「議題は竜の対策について。深い内容で話し合うために、竜鎧としても名高いクロガネ様にお越しいただきました。急な要求を呑んでいただいたこと、この場にいる全員が感謝しております」

「長い前置きやくだらない社交辞令なんていらない。わざわざ化物である俺を呼んだ理由を始めてくれ」

 化物、という単語に片眉程度に反応する者。不敬な態度に苛立ちを抱えているが女王の手前、我慢するしかない者。

 円卓を囲う連中も一枚岩ではないらしい。実に多種多様な反応だ。

「フフッ、はい。分かりました」

 余裕を持たせた笑みを浮かべるこの女もまた、ここにいる誰とも違った思惑があるに違いない。ただまあ、今は俺をからかおうとでも思っているんだろうが。

「竜の対策、と言ったな。それはどういうことだ」

 だから俺は先手を取る。何度も言うが早く帰りたいのだ。こんな重苦しい場所で談笑したいわけじゃない。

「今さら改まって対策を話し合うような内容じゃないだろ。それとも、俺たちより良い性能の道具が出来たのか?」

 竜鎧は作られた存在だ。生まれた時から竜を殺せるような力があったわけではない。国家の手によって、竜を討ち滅ぼしたいと願う者たちの手によって、人の手が加えられて初めて誕生する化物なのだ。

「いえ、残念ながら違います。そうですね、結論から言いましょう」

 目を伏せて、まるで耐えがたい苦痛が襲っているように顔を歪める女狐。

「我が国の竜対策部隊が壊滅しました」

「はぁっ!?」

 予想外の事態に、俺は大声を出しながら席から立ち上がってしまった。だが、他の人間の反応はあまり大きくない。円卓に座る前には、もう情報を掴んでいたようだ。

 それでも、ミーレスを含む何人かが事実を重く受け止め、苦虫を噛み潰したような顔になっていた。冗談であってほしかった。連中はそう言っているように感じた。

「座れ、竜鎧。原因は何だったのですか?」

 ミーレスが重い口を開く。俺は言われた通り、取り敢えず座ることにした。

 どうでもいいが、俺とアン女王で口調が変わっているのはやはり忠誠を誓っているからだろうか。コイツが女狐だと、はたしてこの男は知っているのだろうか。知っているか、かなり上の役職に席を置く人間だろうし。

「命からがら生還した兵の話では、竜が群れを成していたと」

 そんな、有り得ない。という声が、円卓の間に広がっていく。

 同時に、俺の脳が王宮にお呼ばれされた客のモノから、常に己の生死をかけて生きている竜鎧のモノとして切り替わっていく。

「その対策部隊とやらに竜鎧はいたか?」

「はい?」

「いなかった。お前らが何でも屋を創業してから、我々が竜鎧を戦力に加える機会はほとんどなくなった」

 問いかけに女王はキョトンとしたが、ミーレスが俺の知りたい内容を教えてくれた。後半は俺たちがいるギルドへの愚痴になっていたが、そこら辺は無視する。

「また作ればいいだろ」

「資金と時間をかけるのも惜しい。竜鎧の成立条件が判明した今、自ら作るメリットもなくなった」

 自分で作らなくても、拾ったり他から奪えばいいということか。相変わらず、クソみたいな考え方だ。

「説明をお願いしたいのですが」

「そうだった。参加した竜鎧の有無を聞いたのは、お前らがあまりにも無知だからだ」

「……否定はせん」

 俺の冷めた視線と見下した言葉にミーレスは嫌悪感をあらわにしながら肯定した。空気を読むぐらいは出来るらしい。少しだけ見直した。

「竜鎧なら竜をよく知っている。だから聞いた」

 竜鎧は竜を殺す人種だからな。敵について無知では、炎に焼かれて灰になるだけだ。

 俺はもう一度立ち上がる。今度は説明するためだ。他と違う動きをとって、周りの注目を俺に集めるためでもある。

「そもそも、竜と言っても様々な種類がある。俺たちがいるこの王都の中に、色んな職業がいるみたいにな」

 少し趣旨がずれてしまうが、大筋は間違っていない。

 竜の中には、サイズや体皮の色によって分別出来る種がいくつもある。同じ竜と言っても、まったく同じ生態の竜とは限らないわけだ。

 そして、竜の中でも生存競争が行われているのだ。食物連鎖の頂点に君臨している奴らにとって異なる竜こそが強敵となりえる。

 生存競争に敗れた竜がどのような末路となるか、説明しなくても分かるだろう?

「竜は単体でも充分に脅威だ。それに個で活動している場合が多いし、勘違いしている民衆がほとんどだ」

 集まる視線から、敵意などと言った不純物が無くなっていく。全員が、俺と言う竜鎧の説明を熱心に聞いていた。

「だが、群れで行動する奴らもいる。俺ならそのことを考慮して行動出来るが、竜に詳しくない連中ならまず無理だ」

 きっと、驚いただろう。単体でしかいないはずの竜が、群れで襲ってくるのだから。

「群れを成す竜など、どうやって対処しろと言うのだ」

「簡単だ。竜鎧を連れていけばいい。まあ、それが無理でも冷静な対応さえあれば人間でも問題ない。群れを成さなければならないほど弱いということだからな」

 俺個人でなんとかなる相手だ。遭遇したら、運が悪かった、と嘆くぐらいの被害で済む。一個体だと、どれだけ戦闘に不慣れな竜鎧であっても倒せる。もっとも、それは冷静である、という第一条件があってこその話だが。

「どこにピクニックしに行ったのかは知らないが、どうせ遠くじゃないんだろ?」

「ピクニックではありませんよ」

「これは失敬。言葉が過ぎました」

 アン女王に指摘されて、俺は役者のような大きな動作で頭を下げる。

「貴様、バカにしているのか!」

「いいんです、ミーレス。彼はわたくしを恨んで当然なんですから」

 自分が悪かった、今は深く反省しています。みたいな顔を止めろ。虫酸が走る。

「話を戻すぞ」

「はい。近郊に出現の報が届きましたので、わたくしの勅令で向かわせました」

「竜鎧を出さなかった理由の一つに、すぐに援軍を送れるぐらいの近場だったから、があったんだろうな。全滅した今となっては、笑い話にもならないが」

「その通りですわ」

 俺の皮肉を笑顔で受け止めるアン女王。俺の挑発が下手なのか、それともこの事態を前に何も感じていないのか。きっと両方だ。

「竜鎧、貴様が討て。ギルドには後ほど正式な依頼として扱ってもらう」

「断る、と言ったら?」

「年中涼しい牢の中か、見晴らしのいい断頭台行きだ」

「なるほど。それは断れない」

 俺はニヤニヤと他人を不快にさせる笑みを刻む。案の定、ミーレスなんかのこめかみには青筋が走った。

「ただ、気になる点が一つある」

「気になる点、ですか?」

「ああ。さっき群れを成す竜がいると言ったな。その習性を持つのはごく一部の竜なんだ」

 本来、竜はは個体で生活している。強大な奴らだから、縄張りを決めておかなければ、互いに自滅しかねないからだ。

「王都の周辺にいるような竜に、群れを成す種はいないはずだ。数が多い分目撃情報も多くなるからな。ギルドに依頼が入ってきやすくなる」

「なるほど。竜鎧の方々が狩り尽くしたはず、ということですか」

「さすが女王サマ。頭の回転が早い」

 人間の目に触れてこなかっただけかもしれないが、それでも討伐部隊が壊滅まで追い込まれる理由にはならないはずだ。相当の数じゃなければ壊滅なんて所業は不可能なはず。

 それに気がかりなのが、昨夜の出来事。ヤトを狙ってゴブリンが襲撃してきたことだ。

 あの時ゴブリンたちはヤトを別の名前で呼んでいた。その名が何だったのかは覚えていないが、恐らく無関係ではないんだろう。あくまでも俺の勘だが。

「取り敢えず、俺は現地に行って調べようと思う。そっちで集めた情報も提供してほしい」

 ここで考えていても何も解決しない。せいぜいムダに疲れをためてしまうだけだ。

「分かりました。いつ頃までに?」

 一度頷き、アン女王は首を傾げる。俺が出発するまでに用意しようという考えなのだろう。そうしてもらわなければ、俺が困る。

「明日の朝だ。今日はもう動く気がない」

 俺の発言に堪忍袋の緒が切れたのだろう、ミーレスが勢いよく立ち上がる。

「ふざけ――」

「分かりました。それでは明日、お頼みします」

 アン女王が片手でミーレスの怒りを抑え、笑顔を絶やさずに言った。

「任せた」

 俺は一人、円卓の間から颯爽と姿を消した。


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