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手紙  作者: 四辻 悠
5/5

貝取時雄から永山淳一へ

前略


早速情報を提供してくれたこと、感謝する。

同封されていた便箋のコピーを読んだが……。

あれは確かにちょっとしたホラーだな。

しかし、この便箋の幽霊さんは少なくともうちの学年で間違いないと思う。

この、冒頭にある『お別れは伝えなくてはいけない』といった表現は俺たちにしかわからないのではないか?

確か、永山は卒業式直前で転校していったよな?

俺たちも卒業式の日にそれを知ったから、驚いた記憶があるよ。

事情はだいぶ大まかながら聞いたが、なかなか大変だったみたいだな。

この便箋に書かれている内容はそれのことを言っているような気がしないだろうか?


あと、気になる事がある。

この、袈裟切り以降の文章なのだが……おかしくないか?

区切るところは適当で、改行もない。

何か法則があるのかと思って考えていたのだが、分かったことは縦にも横にも二十五文字ちょうど、ということくらいだ。

感嘆符や疑問符の後には空白が入っている。これも一文字として考えるとピッタリだったよ。

二十五文字、二十五行。

俺はまじないの類は詳しくないのだが、そういったものを連想してしまうな。

『まじない』にしても、漢字にすれば『呪い』と書くのであまり気分が良くないが。


とりあえず、この稗坂なる人物を探してみることにする。

聖ヶ丘にも伝えておくよ。


何かわかったら連絡する。

永山も何か思い出したら教えてくれ。


では、また。


草々



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