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手紙  作者: 四辻 悠
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諏訪浩一郎から永山淳一へ

拝啓


ご無沙汰していた。街はすっかり冬支度といったところだが、永山は息災だろうか?

君のことだからのんびりと構えていることだろうね。

初めに言っておくが、五十を過ぎると時間はあっと言う間に過ぎていくから精々今のうちにやりたいことをやっておくことだよ。


いや、すまない。ついつい説教臭くなる。

君は昔からどこか達観したような子だったから気になってしまうよ。


さて、本題だが君の言っていた生徒。私には記憶にない。

君と同級生というのであれば私が担当したことがあることは間違いないはずだ。

あの学校は生徒自体、少なかったからね。


力になってやれなくてすまない。

お詫びと言ってはなんだが、当時の学年名簿が出てきたので同封しておく。

そこにも君の言う生徒の名はないが、参考になるかもしれない。


また、こちらに来るときは声をかけてくれると嬉しい。

飲みに行こうじゃないか。


これから寒くなる。くれぐれも健康には留意してくれ。

では、また。


敬具


十一月九日

諏訪 浩一郎


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