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子猫の夜

作者: kimra

『子猫の夜』


僕らは傷を舐め合う子猫のように

寄り添いあって 温めあって

小さな叫びをあげていた


そしていつか

お互いの傷は化膿し 痛みは増して

鳴くことにも疲れ果て

うなだれる


それでも

ひとりぼっちは嫌だよと

互いに体を寄せあって

声にもならない言葉をこぼした

あの頃の僕ら



なんて愛おしいんだろう

なんて愚かなんだろう



子猫の頃の古傷は すっかり癒えて

もう跡形もないけれど

今も

ずっと忘れてない

寄り添いあって 傷をさらした


あの


子猫の夜


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― 新着の感想 ―
[一言] 『子猫の夜』拝読させて頂きました。 人によって色々と考えさせるような詩だと感じました。 以前の感想の返答で「ダメ坊主さんの詩も楽しみにしています」と書いてもらったんですけど、僕にはまだ難…
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