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レコーディング終わり

水瀬先輩が歌を入れ終わったのとほぼ同時に、買い出しに行っていた先輩たちが帰って来た

「歌どうだった?」

「まあまあかな、My Heart Blueの方が良い感じだったと思う」

花咲先輩と水瀬先輩がレコーディングの感想を言い合っていると、大山先輩が僕に問いかけた

「さっき駅前で横山君を見かけたんだけど、あの子はもう軽音辞めたのかな」

「僕も何も聞いてないので分からないです」

「先生も心配してるみたいだから、なるべく来て欲しいんだけどなあ」

大山先輩が言うと、水瀬先輩が一言言った

「まあ、サボりは放っておいて良いんじゃないの。今のメンバーで十分だし」

中々重い発言で、大山先輩も苦笑いしている。

「来たい時に来てくれるならそれでいいんじゃないか?」

花咲先輩が言うと、大山先輩は「それもそうだね」と返した。


会話の進行に特に興味がなさそうな顔をしている水瀬先輩は、何かを思い付いたように言った

「みんなのやる気を上げるために宿題を出そうかな」

「宿題?」大山先輩が聞く。

「うん、僕と龍太郎だけが曲作ってるのもつまんないし。来週までに1つ歌詞を書いてきて貰おうかな」

「歌詞ですか...?」僕が聞き返すと先輩はまた言った

「完璧じゃなくて良いし、綺麗にまとめようともしなくて良い。自分の思いとか表現したいものを1つ書いてきて」

水瀬先輩の無茶振りに動揺を隠せない僕と風間君は「どうしよう?」と言うように目を合わせた

「とりあえず何でもいいから書いてみて。そうしたら自然と書けるようになるよ。」

そう言って水瀬先輩は「用事があるから」とスタジオを後にした。


帰り道、僕は風間君と2人でどんな物にしようかと言う話をしていた。

「僕歌詞とか書いたこと無いから分かんないな...青海君はどうなの?」

「僕も全然。1回書こうとしたけどダメだった」

「とりあえず明日の放課後までに何か書いて一緒に見てみない?2人だったら何か見つかるかもしれないし」

「そうだね」


僕は風間君と約束をして、家へと向かった。

家へ帰る途中に通る電気屋さんのテレビには「ノストラダムスの大予言」の特集番組が映っていた

1999年に世界が崩壊すると言う予言だ。

世界がたった一人の人間の言葉に惑わされて混乱に陥れられる。その状況に疑問を感じていた。

これを見た僕は歩く速さを上げ、メモとペンをカバンから取り出しながら歩いた。

掌のメモ帳のタイトル欄に「Unknown1999」と言う文字を書き足して。

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