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【70】褒美

「…………………………。」


「いやッ! 待て待て!!! お主には欲という物は無いのか!?

国を救ってもらった者に、何の褒美も出さんとでも思っておるのか!!?」


僕は、王様の呼び掛けに立ち止まり!


「いえ! ギルドや街の人達から頂いているので、そんなに沢山もらう事は出来ませんよ……」


そう断ると……


「ふざけるな!!! 普通なら爵位の一つや二つあげても良いくらいの働きじゃ!

しかし、呪いの事も聞いておる為、今は邪魔になるだろうと思い! 他の物を用意しておる。

しっかりと受け取りなさい!!!」


僕は、少し考えたが……


「分かりました。 

ありがたく受け取らせてもらいます!」


そう答えた。


すると、大きな宝箱と立派な剣と鎧が運ばれて来た。


僕は、それを見るなり。


僕には似合わない重装備な装備だな……と思った。


しかし、王様は……


「どうじゃ!!! この鎧と剣は!?

かの3英雄が1人! 聖剣の勇者が使われたと、される剣と鎧のレプリカじゃ!!!

この国を1番の鍛治氏に作らせておった物じゃ! どうじゃ?気に入ったか???」


「……は……はい。

素晴らしき品に、ございます。」


すると、王様は上機嫌になり。


「そうじゃろう! そうじゃろ!!!

本当なら我が娘をあげても良いくらいじゃが……【娘は、やれん!!!】

絶対! ダメじゃ!!!」


なんか……勝手に熱くなり始めたが、大丈夫だろうかと心配していると……


王妃が、そんな国王様を止めると王様は話の続きを話し出した。


「だから! お主には、この装備と勇者の称号を渡す事とする。

あと、宝箱は金貨1億枚じゃ! これは好きに使いなさい」


僕は、言葉を失った。


おい!オイ! 金貨1億枚をサラッと渡しやがって、どんな金持ちだよ!!!


しかし、そんなことより……


「僕が、勇者……?」


実感が湧かない。


そう僕が困惑していると……


「……待って下さい! 御父様!!!」


何故か……王女様からの待った! が、かかった。


どうしたのだろうと、話を聞くと……


何故か、僕に褒美も勇者の称号も渡してはならないという事だった。


おいおい! ちょっと待ってよ。

上げてから落とす! なんて、1番ショックが大きいじゃないか……


分かってるよ。 

確かに僕は、皆んなに助けられてばっかりだし……

今回も紅姫やサスケ達が居てくれたから悪魔を倒せたのは確かだが……

でも、僕だって死を覚悟して死にかけたんだよ! 少しくらい認めてくれても良いじゃないか……などと思っていると、王女様が続きを話し始めた。


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