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【68】高貴

洋服屋さんに到着すると、店の主人が出てくる。


「いらっしゃいませ! 当店は、貴族様も訪れる様な格式の高い店であります。

どういった物をお探しで……」


そんな事を言いながら現れた主人も、とても高価そうな服を着ていた。


そして、僕達を見るなり……


「冒険者様でしたか……」


あからさまにテンションが下がっていた。


「冒険者様でしたら、お店を間違えていませんか……?」


「……いえ、実は……カクカクしかじか!」


そう説明をすると……


「それは、素晴らしい!!! 王宮に着て行く服をお探しなら、わたくしのお店がベストでございます。

この店でも1番の物を用意いたします。

さッさッ! 中へどうぞ! 急いで用意いたします!!!」


僕達は、強引に店の中に引き込まれると

店の主人は、スタッフに声を掛けて!

急いで服の用意をさせた。


そして、VIPルームに通された僕達は……

高級そうなソファーに座って待っていると、次々とドレスや洋服が運ばれてきた。


それからスタッフ総動員で、紅姫とサスケのファションショーが始まった。


「おきれいですよ〜〜♪」

「これも、素敵です!!!」

「似合ってます!!!」

「これも……これも……」


初めは、恥ずかしそうにしていた2人だが……

少しずつ慣れたのか楽しそうにしている姿を見て、僕も嬉しくなった。


「どう……アマネ、どれが似合ってる?」


「……ゔぅ〜〜ん。 

どれも似合ってると思うから紅姫が好きな物にしたら」


「……なら、1番動きやすい! これね。」


「……こう言う時は、動きやすいとかは考えなくて良いと思うけど……」


まぁ……似合ってるから、いいか。

そう思った。


紅姫は、日本で言う着物の様な服を選んだ。


そして、サスケは……


「……ボクは、主人様に選んで貰いたいです……」


そう言われて、僕は凄く悩んでしまった。


サスケは可愛いから何でも似合うし……


だから、僕はあえて! 

サスケには、この店でも1番フリフリの可愛い服を選ぶと、凄く喜んでくれた。


しかし、紅姫は


「そんな服動きにくいじゃない!」


そう言っていたが、僕が戦うわけじゃないから……

そう説明をすると納得してくれた。


「では! 続いては、天音様の洋服の準備をさせますので! 少しお待ちになってください。」


そう言われたので


「僕は大丈夫ですよ。」


そう答えると……


「……いやッ!いやッ! ダメですよ!!!

天音様にも、ちゃんと正装をして頂かないと!!!」


「いや! でも、僕は黒い服だし。

正装と言えば正装じゃないかな?」


「そうね……そう言われれば正装してる様にも見えるわね!」


そう答える紅姫に、サスケが……


「ダメですよ!!! 何言ってるんですか!!! 主人様もちゃんと洋服を買ってください。

ボク達だけ買ってもらうなんて、申し訳なさすぎます!!!」


「そうです!!! リーダーである天音様が、1番良い格好をして下さい!!!」


そうサスケと服屋の主人に言われて、渋々! 自分の分も買う事にした。


そして、代金は装飾品も含めて全部で金貨100枚!


貴族は本当に良いものを身に付けていることが改めて分かった瞬間である。


そして、買い物を終えた僕達は久しぶりに街でゆっくりとした時間を過ごすと


次の日。


国王の待つお城へと向かった。

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