【67】教団
僕は声を出していまっていた……
「何がだ?」
「……あッ! ……実は……この呪いがどうにかならないか考えていたのです」
「あぁ……それなら! 非鬼世殺教団の持つダンジョンならば、呪いを解く事が出来るかも知れませんよ!」
「あぁ、あそこのダンジョンかぁ……
確かに、あのダンジョンならば何か呪いを解く方法が見つかるかも知れんな!!!」
「非鬼世殺教団……?」
「ああ、非鬼世殺教団は2人の神を崇める教団で
教団が保有するダンジョンは、かの3英雄の力が保管されている場所とも言われている。
それが、嘘か本当か誰も知らないがな……」
「ですが……魔を退け! 選ばれた者しか、入る事の許されないダンジョンだと聞いております!」
「そこになら、この呪いを解く方法が……」
「そう言えば! アマネ……お前に王様から王宮への招待状が届いているぞ!!!」
「……王様から僕に……???」
「ああ、多分……今回この街を救ったお前に褒美でもくれるんだろう。
ついでに、王様に頼んで! 教団に話を通して貰えばいいんじゃないか!?」
「確かに、それなら話は早い!!!
なら、早速! 王宮に行ってきます。」
「いやッ! 待て待て!!! 王宮に行くんだ! ちゃんと身なりぐらい整えて行け!」
「……でも、僕! これ以外の服持ってないし…………」
「そんな物! 買え買え!!! ほら……」
そう言ってギルドマスターから渡された袋には、金貨がパンパンに入っていた。
「な……何ですか? これは???」
「今回の報酬だ! 悪魔の討伐に民間人の避難! それからポーションや黒死病の薬の代金……総額で金貨3000枚だ!」
「いや! こんな大金、貰えないですよ」
「バカ言ってんじゃねー!!! 足らねーくらいだ!!!
まぁー……今回は、街の奴らも事も含めて……お前に大変な思いをさせる事になっちまった事は、本当に! すまないと思っている……
ただ街の人達の事も分かってやってくれ。
怖くて、不安なんだよ!!! きっと……
ちゃんと分かってる奴は、お前に感謝している。
全員が悪い訳じゃないんだ」
「……分かってますよ! そんな事。
気にしていませんし……僕は大丈夫です。
仲間がいますから!!!」
「そう言ってもらえると、俺も助かる。
お前に何かあれば、力になる。何があれば言ってくれ!!!」
「私も全力でサポートします!!!」
「ありがとう。
それでは、このお金は有り難く使わせて頂きます!
サスケ! 紅姫! 行こうか!!!」
「ええ……行きましょう。」
「主人様の行く所! 何処までもついて行きます!!!」
「別に、そんなに大変な所に行く訳ではないよ。
まずは、皆んなの服を買いに行こう!!!」
そして、僕たちはギルドを出て
お城に行く前に洋服を買いに向かった。




