【49】買い物
クエストに向かう前に、僕達は装備を整える為に武器屋さんへと向かった。
そして、まずはサスケの防具屋と武器を見る事にした。
「……えぇ〜と……サスケはスピードは上がったけど……力は、あまり無いよね」
「はい……申し訳ございません。」
僕の問いにサスケは、少し落ち込んでしまったが……
別に僕はサスケを落ち込ませたくて聞いた訳ではない。
「別に、落ち込まなくていいよ……ただの確認だから。
なら、サスケは僕と同じ忍者の武器、装備一式でいいかな? 情報収集にも動きやすくて、何かと便利だよ!」
すると、サスケは目をキラキラさせて喜んでいた。
「はいッ!!! 主人様と同じ装備一式を使えるとは、至福の喜びです!!!」
そして、その会話を聞いていた店の主人が現れ!
「では、これなどは如何でしょうか?
女性物の【くノ一】の装備となっております。」
それは、赤がベースとなった服でサスケも喜んでいたので、それを買う事にした。
そして、他にも小刀とクナイに細いワイヤーや煙幕など、使えそうな物を色々と見繕いポーチにしまった。
うん……きっと、サスケは器用だから僕以上に上手く使うだろう。
そんな事を思いながら喜んで、クルクル回るサスケを眺めていると……
「ねぇ〜……終わったなら、私の剣を探すわよ!!!」
そう紅姫に言われたので……
「……ごめん、ごめん! 次は、紅姫のね」
そう言って、紅姫の剣を探す事にした。
「……ゔぅ〜〜……どれが良いだろう……?」
「……確かに、中途半端な物を買えば!
また、すぐにダメになってしまうかも知れないし……」
しかし、高い物はメチャクチャ高いので困る。
すると、また店の主人が話しかけて来た。
「どの様な物をお探しで?」
「実は、ですね……」
僕は、紅姫の攻撃魔法の事を少し説明をすると……
「ならば、魔力伝導率の高いミスリルの剣が良いかと思います。」
……それは、僕も紅姫も分かってはいる。
しかし、ミスリルの剣はバカみたいに高いのだ!!!
しかも、2本となると僕達が今まで貯めた。
お金を全て使い果たすほどの金額だ!!!
僕は、少し悩んだ……
皆んなで貯めたお金を全て使う。
すると、お金が無くなり宿とご飯が食べられなくなる。
……よくよく考えてみると、何の問題も無かった。
住む場所は、ダンジョンルームがあるし。
食べる物は、自分達で調達できる!




