【46】2人の連携
その掛け声で、皆んな散らばり！ サスケとアルは雷獣の注意を引きつけに行く……
雷獣は突撃してくる！ サスケとアルに向かって槍を振り回す……
当たらないと思うとすぐさま、雷魔法で攻撃を加えてくるが……
僕は、その攻撃魔法を雷魔法を使い軌道を逸らす！
アクアは水魔法で、軌道をずらすと感電してしまう恐れがあるので雷獣の手元に攻撃を当てて上手くサポートしてくれている。
そして、フェル！ ユキ！ 紅姫は魔法の武装を見に纏い！ ライムの回復にモノを言わせて、ゴリ押しで雷獣を攻めまくる！
中でも凄かったのは、紅姫だ！
２本の剣に炎を灯し。
飛び回る姿は、まるで飛びながら踊っている様で……
神楽の舞を見ている様な気分にさせる程、とても綺麗だった。
その後も凄いスピードで攻撃をし続ける紅姫……
他の者は、時たま雷獣の電撃を喰らい止まるがライムが回復するため問題は無い。
しかし、紅姫は雷獣の攻撃を喰らっても止まる事を知らない。
防御力の高い鬼人とは言え……今日の紅姫は、異常すぎる。
雷獣の雷を二つの炎を纏った剣で切り裂き！
攻撃を喰らい皮膚が少し焼けようと気にせず突っ込む姿は、まるで鬼神……神がかっている。
そして、徐々に雷獣を追い詰め！ トドメの一撃を喰らわせるその時……
雷獣は、弱ったフリをして紅姫の隙をうかがっていた。
まんまと騙され……
突っ込む！ 紅姫へと振り下ろされた！
槍は……
紅姫を真っ二つにする為に、一直線に紅姫へと進む。
トドメの一撃を放つ紅姫には、カウンターとなり避けられない。
世界がスローモーションになる中で、僕は飛び出す……
焦る紅姫の顔の横を通り抜け……僕は雷獣の会心の一撃をお爺さんから貰った小刀で受け止め！ 弾き返すと……刀が折れてしまった。
しかし、紅姫を間一髪の所で助ける事が出来た。
僕は紅姫と共に、一度避難をする。
体勢を立て直す為だ！
紅姫は、僕に謝ってきた……
「ごめんなさい……調子が良すぎて、考え無しに突っ込んでしまった。
アマネが助けてくれなければ、今頃！ 私は死んでいたわ……」
そう反省をする紅姫を見て
「大丈夫！！！ 最後のトドメのは任せるよ。」
そう言うと、紅姫の顔が真剣になり。
「分かった。 力を溜めておくわ！」
そして、僕は皆んなに指示を出し……
雷獣の動きを【粘糸】で、固定する！
ユキとアクアも足元を氷漬けにして動きを止めると……
紅姫の準備が整う。
剣の炎が増し！ 飛びかかるその時……
フェルが紅姫に向かい炎を放つ！
「俺の炎も使え！！！」
紅姫はフェルの炎も巻き込むと……
「爆炎双炎舞！！！」
雷獣は紅姫に切り刻まれ！ 崩れ落ちた。
そして、僕達の勝利が確定すると……
紅姫の持つ！ ２本の剣が真っ黒な灰となり崩れ落ちた……
仕方ない事だが、紅姫の剣は2人の炎の威力に耐えきれなかったのだ……
そして、紅姫は僕の方を見る。
剣を壊した事で、また謝るのかと思っていると……
紅姫は白目をむいて、ぶっ倒れた！！！
