【39】秘めた力
僕は、初めに普通の状態で【ファイヤーボール!】を発動する。
すると、バスケットボールサイズの炎の玉が飛んでいく!!!
「出来た!!!」
そう言うと、皆んなに驚かれた。
今まで、ビー玉サイズのファイヤーボール!
しか、撃てなかった僕が普通の魔法を放っている。
僕は皆んなに精霊女王の事を話した。
そして、身体能力も高くなった事を教えると……
紅姫が手合わせをしろと、言い僕の手を引っ張って行く。
僕は嫌だったが、泣く泣く了承すると……
紅姫は、いきなり全力で斬り込んできた!
僕はとっさに刀を抜いて受け止めるが、弾き飛ばされた!!!
「……ちょ……と、まって!」
そう言って態勢を立て直そうとするが、紅姫は2本の剣で蓮撃を加えてくる。
僕は何とかその攻撃を受け流すと、一旦距離を取り! 紅姫の隙をうかがう……
紅姫は余裕そうな顔で、1本の剣を肩に乗せたまま僕を眺めている。
僕は足に力を込めると、全力で飛び込んで斬りつける!!!
紅姫は2つの剣で、僕の攻撃を正面から受け止めると……僕を弾き飛ばした。
それから2人は、高速の攻防を繰り広げるが……
結局、僕は紅姫に勝てなかった。
そして、紅姫から……
「まだまだね! 私の方が強いわ!!!」
そう言われて、少し落ち込んだ。
実は、少しだけ紅姫に勝てるかも知れないと言う自信はあった。
しかし、蓋を開けて見れば! 紅姫の圧勝。
最後は、紅姫の攻撃を防ぐので精一杯だった……
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あとがき
【紅姫】
私は、皆んなと話す時……手を後ろに隠していた。
痺れて、真っ赤になった手を見られない様に隠した。
「まだまだね! 私の方が強いわ!!!」
そう言ったが……
最後は何とかスピードと力で押し切り! 何とか勝つことが出来た。
ただの強がりだ!
しかし、負けたくない! 年下のアマネに……
しかも、このパーティーは実力者揃いだ!
もし、私が弱くて使えないと思われればパーティーを追放されるかも知れない。
私には、やらなくてはいけない事がある。
それまでは、このパーティーに何が何でも残らなくてはならない……
私も、もっと強くなりたい!!!




