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【23】奪う

そして、その後! 僕は盗賊達の話を聞いた。


盗賊達の半数は、楽して生きたい! そんな気持ちで盗賊をやっていた。


残りの半数は、騙されたり! 初めは軽い気持ちで何度も罪を重ねて行くと……


職業が盗賊になり! 取り返しがつかなくなったらしい。


盗賊になると、普通の仕事には就けなくなり。

盗賊は、いつ誰に殺されても文句を言えなくなるらしい……

賞金首ともなれば、尚の事だ!!!


そうすると、盗賊同士集まり! 自分を守る為! 生きる為に窃盗や強奪を繰り返す様になる。


そう話す盗賊達……

盗賊の頭も、また真っ当に生きたいと願っていた。


その話の全てが本当なのか嘘なのかは、僕には分からない。


しかし、本当は真っ当な人生を送りたいと思っているなら助けてあげたい……


けれど、一度固定された盗賊と言う職業は中々! 消えない……


僕の【泥棒】と似ている。


僕の泥棒のスキルは【盗む(コピー)】なので、盗賊を消してあげる事が出来ない……


後から気づいたが【盗む】とは、いろんな意味を持つ。


盗むとは……人から見た技術やスキル盗む。

も意味する為にコピーに近く盗んだから無くなると言うモノでも無い。


しかし、何かの間違いで無くならないかと……


盗賊の頭の職業【盗賊】を盗んでみた。


すると……なんと………………


僕の職業の欄に【強盗(ごうとう)】(泥棒×盗賊)が追加された!


何と物騒な職業!!! 


僕は少し焦り! 職業を確認すると、ちゃんと【泥棒】も残っていたので、助かった……


もし僕がこの職業に変わっていたら盗賊の人達と同じ様に殺されても文句を言えない立場になっていたかもしれないと思うと、ゾッとした!!!


まぁ〜……職業【泥棒】も中々な物だけど、生まれて初めて職業が【泥棒】で良かったと思った瞬間だった。


そして、強盗のスキルを見てみると【奪う】が追加されていた。


……こらは!? 多分……


変な事には、なりません様に……

と、願いながら盗賊達にスキル【奪う】を使ってみると……


盗賊達の職業【盗賊】が無くなっていた。


僕が鑑定しただけなので、ちゃんと元盗賊達にも確認してもらうと……


しっかり消えている事が分かった!


元盗賊の頭と数名の元盗賊達は、泣いて喜んでいた。


しかし、無反応の者もいたので少し心配になった。


そして、僕は元盗賊達を獣人族の人達に引き渡す事にした。


盗賊と言う職業は消えたが、罪が消えた訳では無いのだ!

罪は償って貰わなくてはならない。


けれど、獣人達には殺さないで欲しいと頼むし……

王都の兵士達も盗賊と言う職業が消えた者達を処刑はしないと思う。


一応! そちらにもギルドから掛け合ってもらうつもりだ。


僕が弁解しても良いが、なんせ職業が【泥棒】の僕が頼むと話が、ややこしくなりそうなのでギルドに丸投げする事にした。


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