【10】裏切り
そして、ギルドに着くと……
何やら中が騒がしかったので、中に入ると!
ラッシュ達が酒を飲み騒いでいた……
しかし、中に入った僕の事を見ると!
亡霊でも見た様な顔になり……
騒がしいのが治った。
「……ァ……アマネ……なのか? ど……どうやって、戻って来た……」
ラッシュが驚きながらも、そう話しかけて来たので
「ただいま……」
そう答えると! ギルドに居る全ての人達が
死んだと思っていた。
などと言って来るので、僕は死の森での出来事を話す……
そして、カグヤのそこ後が気になり話しかけるとラッシュが話しに割って入って来た。
すると、話はうやむやになってしまったので……
とりあえず! 疲れた僕は報告も終わったので、宿に荷物を取りに帰る事にした。
そして、宿に着いて店主に話をすると……
僕の事は死んだと聞かされていたらしく。
荷物はパーティーメンバーが持って行ったから、ここには無いと言われた。
仕方なく! 僕は、またギルドに戻る事となった。
そして、ギルド戻るとラッシュ達に荷物の事を聞くと……
そんな物は無いと言われた。
……いや! 確かに宿屋の主人はパーティーメンバーに渡したと言っていた。
それを伝えると……
「お前の事は、死んだと思ったから金は全部使っちまった!!!」
そう言われた……
確かに死の森だ!!! 生きて帰るのは物凄く難しい……
だけど、僕の死を受け入れるのが早すぎると思った。
「だけど、僕は生きている。 だから荷物を返してくれ!!!」
そう大声を出すと……
カグヤが僕の荷物(お金は全てなくなった)リュックを持って来てくれた。
「ギルドの隣に捨ててあったのでアマネさんのだと思い拾っておきました」
そう言われたので、僕はラッシュを問い詰める!
すると、ラッシュは腹を括ったのか……
酔ったイキヨイで話し始める。
「そろそろ気づけよ! あの状況でお前が帰って来るなんて、誰も思わねーんだよ!」
「……あの状況…………?」
「……ぁあ……あの帰り道の分からない状況で、どうやって死の森から帰って来るんだよ!」
そう言うと、他のメンバーが……
「ラッシュ!!!」
言葉を制止する!!!
……今ので、確信に変わった。
本当は気づいていた……
無理やり気づかないふりをしていた……
だって、今まで一緒に冒険をして来た仲間が
あんな事をするだなんて……
信じられなかった。
しかし、現実は違う。
目的は、きっと僕のお金だ……
お金は人を変える。 人はお金で変わってしまう……
そんな事は前世でも、嫌ってほど味わって来た。
僕は諦めて、ラッシュ達に別れを告げると
ラッシュ達は喜んでパーティーから僕を外した。
そして、最後に……
「騙される奴が悪いんだよ!」
そう笑いながら言われた。
僕は……悲しくて……悔しくて……悔しくて……
そして、ラッシュは最後に
「この街で、お前とパーティーを組む奴なんか居ないからお前がパーティーのリーダーになると、いいぞ!!!
パーティー名は、俺が決めてやる!
俺達【星の光】から
こぼれたゴミだ!!! 星のゴミ、星クズ!
【星屑】で、どうだ!
お似合いだろ!!!」
そう笑いながら僕のギルドカードを奪うと
パーティー名を【星屑】と
書き換えた。
僕は、泣きながらギルドを飛び出した!!!
泣きながら全力で走り……
僕は2度と人なんか信じないと心に誓った。




