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【2】実力

そして、次の日! 

僕がギルドに向かうと誰も現れなかった。


僕は仕方ないので、数時間待った後に簡単なクエストを発注して!


軽めのクエストを受けながらダンジョンで、使ってしまった。

ポーションを補充する為に薬草採取を行なった。


そして、次の日も……


また、次の日も誰も現れなかった。


僕は、1ヶ月間もの間。

1人でクエストを受け続けると……


アイツはパーティーから外された! 

だの……


見捨てられた! 

だの……


噂を立てられると……


皆んながギルドに現れた!


マーリンは、とても高級な服を身にまとい!

髪も肌もツヤツヤになっていた。


そして、ソフィは魔法書や魔法の杖を沢山抱え! 大荷物で現れた。


ゴウセルは2人の女の子と腕を組み……

女性と同伴で現れた。


ラッシュは、ピカピカの新しい鎧と(きら)びやかな装飾のされた大剣を携えて現れると……


「お前ら! 大物を狩りに行くぞ!!!」


そう叫ぶ!!!


すると、パーティーメンバーもギルドも大いに盛り上がった!!!


しかし、僕はラッシュを止める。


「待ってよ! ラッシュ……

いきなり大物は、情報が少なく! 危険が多過ぎる!!!」


そう伝えると……


「はぁ? 何言ってんだ!? お前の意見なんか聞いてねーよ!!!」


そう言われると……


「なぁ!? お前らは、行くだろ!!!

俺達! 星の光(スターライト)は、今やBランク冒険者なんて目じゃねー!!!」


すると、皆んな!!!


「行くに決まってんだろ!!!」

「行くわ!」

「行きましょう」


そして、僕を1人置いて盛り上がるギルド全体!!!


ラッシュがギルドに最近、隣の村を襲う!

レッサードラゴンの事を話すと……


ギルドも失敗の無い! 星の光(スターライト)を信用して以来の受注を受けてくれた。


それは、異例中の異例で……


レッサードラゴンと言ってもドラゴンは、ドラゴン! 普通はBランク冒険者しか受ける事は出来ない!!!


しかし、ラッシュを星の光(スターライト)は今や特別ギルドも推してくれている為に、少しのワガママくらいは許してくれる。


だが……

僕だけは、ラッシュを止める。


危険な事を必死に伝えるが、ラッシュも皆んなも聞く耳を持ってくれない……


僕は、思った。


あのダンジョン! あの死さえ覚悟した。

ダンジョンでの出来事が、皆んなの気持ちを成長させてしまったと……


そして、得た報酬も莫大!!!


誰だって、もう一度! あの経験を……

味わいたくなってしまう。


しかし、冒険者など命あっての物だ!

あんな事を何度も切り抜けられるはずがない。


僕は、そう思いながらも……


皆んなに、ついていく事を決めた。


そして、被害の出た! 近くの村に行くと……


レッサードラゴンの討伐に向かった。


森の奥に入るとレッサードラゴンを発現した!!!


僕は皆んなに作戦を伝えると……


無視をされ! ラッシュ! ゴウセルが突撃!!!


ソフィとマーリンが魔法を放つと!!!


炎魔法と水魔法がぶつかり相殺し合ってしまった。


そして、蒸発した水が水蒸気になると……

視界が悪くなっていった。


しかし、気にせず! 突っ込むラッシュとゴウセルは、レッサードラゴンのしっぽ攻撃を喰らうと吹っ飛んだ!


そのまま! レッサードラゴンはマーリンとソフィの方に突進して来たので!!!


僕は、レッサードラゴンの首にロープでしがみ付くと……

軌道を変えるように首を横に引っ張った!


そして、体を木にぶつけながら抵抗するレッサードラゴンに必死にしがみついて居ると……


四方からファイヤーボールが飛んでくる!


「待って! 待って!」 と声を掛けるが攻撃は止む事は無かった……


いつもより動きが悪く連携も取れていない!

その為に、皆んなも必死になってる……


初めは高ランクのクエストによる。

緊張のせいかと思ったが、よくよく観察してみると……


ゴウセルは新しい武器に慣れず! 大振りが多い。


ラッシュは装備の重さで持ち味のスピードが活かされていない。


ソフィは魔法の威力を上げる杖を、炎と水と雷と使い分けて居る為! 発動に時間がかかっている。


マーリンは、綺麗な服が汚れない様に気をつけながら戦ってるみたいだった。


そんな状態だ! 僕は何とかレッサードラゴンにしがみ付き皆んなの攻撃が当たる位置へと誘導する。

かなり危険で! 無駄な体力と魔力を消費しながらも何とか倒す事が出来た。


そして、ラッシュが息をあげながら……


「……ハァ……ハァ……何とか……倒せたな!」


そう言うと、皆んな自分達にはBランクの実力がある事を確信した。

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