【154】辱め
兵士が襲いかかって来た!
こんな奴に、もて遊ばれるくらいなら死んだ方がマシ! そう思ったが身動きが取れない
私は、その兵士のせれるがままに
なるしかなかった……。
しかし、その兵士が私に襲いかかる瞬間に
後ろの兵士が止めに入った。
「……本当に、やめとけって! お前……」
「ふざけんな! はなせ!!!
今止めたところで、お前の目を盗んで
俺は、この鬼人の女を襲ってやる!!!」
その言葉を聞いて諦めたのか、もう1人の兵士は
「分かった! 分かったから。
そんなに自分の欲を満たしたいなら
もう止めないから、これくらいにしておけ……
それでダメなら好きにしろ!
俺は、知らん。」
そう言って、拷問の為のムチを襲い掛かろうとした兵士に渡した。
「……拷問!? そんな物で俺のこの満たされない欲が止まるわけないだろ!!!」
「モノは試しだ……
拷問なら罪に問われない。
好きなだけ出来るだろ!」
「クソッ!!! 分かった……試してみるだけだからな。」
「ああ、後は好きにしろ!
俺は、外で待ってるが……一つ言っておく!
一応、その女は魔物だが結界の力で弱体化している。
今は、普通の人間とさほど変わらないから
無理をすれば死ぬ場合もあるから気をつけろ!」
そう言うと男は、牢獄を出ていった。
そこから兵士による拷問が始まった。
それは、昼夜問わず行われた……
私は、もう叫び過ぎて
声も枯れ悲鳴すら上げられなくなっていた。
「ああ……たまんねーよ!!! お前……
多少無茶をしても死なねーし。
傷の治りも人間より早い! 嫌がる女を襲うより楽しい事がこの世にあったなんて……
こんなの……もう、やめられねーよ!!!」
そして、そんな事が数日続いた。
ある日、兵士は豹変した!
疲弊し過ぎて反応が悪くなった、そんな私を見て今まで以上の苦痛をと考えた兵士は、私の手足を切り落とそうとする。
ニヤニヤと笑みを浮かべながら兵士が近づくと……
微かに爆発音が聞こえると、もう1人の兵士が呼びに来た。
「おい! 魔物……魔物の群れがそいつを取り戻しに来たぞ!!! 急いで配置に戻れ。」
「待ってくれ! いま、1番良いところなんだ!!!
腕1本……脚一本で良いから切り落とさせてくれ! 頼む!!!」
「そんな事をやってる場合じゃないんだって……マジで!!!」
「頼む! 頼む! すぐ終わるから!!!」
そう言うと兵士は、剣を振り上げ私に近づいて来た。
何も抵抗できない私は、覚悟を決める……。




