【150】難航
それから、僕は仲間が来るまでの間に鬼人達の説得をする事になった。
「まぁ、今日は疲れているだろう。
ゆっくりと休んでくれ! 食事も用意する。」
そう紅蓮さんに、言われたので食事をとった後に説得をする事にした。
それから数日間、僕は必死に説得したが……
一度断った若い鬼人達は、なかなか首を縦に振ってはくれなかった。
僕が鬼人達の説得に、苦戦している。
そこへ……
仲間を連れたアルが現れた!
「あるじ〜!
力を貸してくれる。
家族や親戚達を25羽、連れて来たー!!!」
すると、鬼人達がアルゲンが群れで攻めて来た! と騒ぎ出した!!!
それを僕は、必死に説明した。
「あれは、僕の仲間です!!!」
「ふざけるな! 人間何かが、あんなに多くの魔物を使役するなど聞いた事がない!!!」
「いや、本当なんです!
僕の仲間は、先頭のアルだけですが……」
「うるさい!!! 始めから俺達を騙して、この村を襲う気だったのだろう!!!」
「紅姫の村に、そんな事する訳ないだろ!」
「えぇい!!! うるさい、うるさい!
黙れ黙れー!!!」
そう言って、僕に剣を向けてくる鬼人達……
僕は、鬼人達に睨まれながら無抵抗をアピールしていると……
そこに、フェルも現れた!!!
「主人!!! 仲間100体を引き連れて、只今戻りました。」
「うわー!!! 今度は、インフェルノウルフが現れたー!!!」
「これ以上! 事が起きる前に、こやつを殺した方が良いのでは!?」
「いやいや!!! ちょっと待って……
初めに言ったじゃないか。
紅姫を助ける為に、仲間を集めているって!
少しは、僕の言葉を信じてよ!!!」
「人間の言葉など、信じれるか!!!」
すると、フェルが……
「鬼人ども……我が主人を愚弄するとは、許せん!
目にもの見せてやろうか!!!」
そう言って、フェルが吠えると100体のウルフ達が戦闘態勢に入った。
「獣風情が、ふざけるな!
行くぞ! お前達ーーー!!!」
「「「おおーーー!!!」」」
鬼人達も戦闘態勢に入る。
「ちょっと!!! 待って待って!!!」
「あるじ〜……ぼくは、どうすれば良い?」
「アルは、ちょっと待ってて!!!」
そして、フェルと鬼人達が睨み合っていると……
「遅くなりました! 主人様!!!
主人様の配下となるスノーウルフ200体!
連れて参りました。」
「ユキーーー!!!」
「…………これは、どの様な状況で?」
「いや、説明は後! 皆んなを止めて!!!」
すると、スノーウルフ200体が現れた事で鬼人達は怯み動きを止めた。




