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【143】嫌な予感

「……これは、天音様。お早いご帰還で!」


「あ……えぇ。

実は、ダンジョンの中は三英雄の魔法により! 時間の経過が経つのが遅くなる魔法がかかっていた為だと思います。」


「ほぉ……その様な魔法が! 

そして、天音様は三英雄の御三方にお会いになったのですね!

それは、それは、素晴らしい!!!

それでは……三英雄の3人から何か与えられたのですか!?」


「えぇ……まぁ……」

『でも、実際は力を貰ったのは紅姫だけだし……紅姫の貰った能力は、鬼人の封印を解放する力! これは、魔物と敵対する。

教団には口が裂けても言えないし……』


僕は、嘘をつく事にした。


「えぇ……まぁ……実は…………三英雄の方に

聖剣Xカリバーを託されたのですが……

僕には、荷が重く断念致しました。」


『まぁ、貰ってはいないが……

あながち嘘では無いので、良いだろう。』


「それは、素晴らしい!

あの三英雄様の聖剣の持ち主に選ばれるとは……今後も、ますますの活躍を期待しております。

では、お疲れでしょうから……客室へと案内致します。

さっさッ! こちらへ。」


そう言われて、僕達は神官であるディーの後に着いて行くと……不思議な部屋へと案内をされた。


「これは……また、凄い装飾ですね。

これだけの物も描くとなると、どれだけの時間が掛かったか……」


「ええ……ここは、我々にとっても特別な場所です。」


「そうなんですね……。

なんか不思議な感じがするので、何となく分かる気がします。

で……ここの部屋で何かするのですか!?

もしかして、お茶ですか?

それならば、三英雄の方々と沢山して来たので……また今度にしては、頂けませんかね……。」


「ハハハッ! 天音様は、本当に面白い方でいらっしゃる。」



『天音……ここから、出るわよ!』


『どうしたの? 紅姫……』


『ここは、何か嫌な感じかする。

だから、適当に話を切り上げて! ここを出るわよ!』


『分かった。』


「……申し訳ないのですが、神官様!

僕達は、外に仲間を待たしていますので

急ぎ無事を報告したいのですが……。」


「そうでいらしゃいましたか。

今日くらいは、ここで休んで貰おうと思っていたのですが……

では、少しお待ち下さい。」


「・・・・・・。」


『何か……嫌な予感がする。』

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