【141】解放
「私は……望みは、封印された鬼人の力の解放よ!
その為に、私はここに来たの!!!」
「鬼人の力の解放?」
「ええ、その昔……鬼人には魔力があり魔法が使えたの。」
***
それは、鬼人族が魔王軍の最強部隊と呼ばれていた頃!
鬼人族は、高い身体能力と高い魔力を保有していた。
その力は、圧倒的で! 人類との戦争では
最も恐れらていた鬼人族だが、魔王が封印された時に、鬼人族の力も一緒に封印された為に
今では、身体能力が少し高いくらいの種族となってしまった。
そして、紅姫は
その封印された鬼人の力を取り戻すべく……
僕達の仲間となり。
この三英雄のダンジョンへとやって来た!
***
「私の元々の目的は、一族の力を解放して取り戻す事よ!
その為に、あなた達の仲間になったの……」
「……そうだったのか。
なら、フレアさん! 紅姫達、鬼人族の力を解放は頂けませんか!?」
「君は本当に、それで良いのか?」
「はい。紅姫の仲間の望みですから!」
僕がが即答すると……
「君がそう言うなら……鬼人の娘よ。
お前も、本当にそれで良いんだな!
力を解放すれば、今のままでは入れなくなるかもしれないんだぞ……」
「………………べ……別に、構わないわ。
だから、私達の力を早く解放して!」
「……分かった。
でも、お前の力は解放するが……他の鬼人族の力は、お前自身が見定めてからにしろ!」
そう言うと、フレアの手からは光の玉が現れ!
それは、ユラユラと紅姫の中へと消えて行った。
すると、紅姫からは大量の魔力が溢れ出し……
「……これが! 鬼人本来の力……力がみなぎってくる。」
鬼人の特徴とも言えるツノが、大きく立派な物になった。
そして、手の平の上にはユラユラと
さっきフレアが紅姫に渡した! 光の玉が揺らめいていた。
「……これが、皆んなの力の根源!
これがあれぼ、私達は……また…………」
「紅姫、良かったね。
君が最初に仲間になった時に、何かあるとは思っていたけど!
仲間の力を解放する為とは、知らなかったよ。
言ってくれれば、もっと協力したのに」
「……そうね。
貴方達になら……ちゃんと話せば、良かったわね……。」
「でも、本当に良かったね。」
「ええ…………」




