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【137】目覚め

「どうしたの? 天音くん!」

「どうしたんじゃ……君は?」


「だって……だって……アクアが……アクアが!

居なくなってしまったんでしょ!!!」


「誰もそんな事を言っておらんでは無いか!

焦るんでない……若者は、すぐ感情的になる。

お前さんの仲間は、無事じゃよ!」


「……うっえ!? えっ……無事なの?」


予想外の言葉に変な声が出てしまった。


「そうじゃ……無事じゃよ!」


「じゃー! なんで!? 何も無いなんて!

あんな事、言ったの……?」


「何も無いから、何もないと! 言ったんじゃよ。」


「そうね。

フシの言う通り……

貴方のお仲間は、何もなっていなく……

だだ、眠っているだけよ。」


「ただ……眠っているだけ? ただ、眠っているだけ??? どう言う事?」


「どう言う事も、こう言う事も無い。

ただ、眠ってるだけじゃ!

じゃから、普通に起こせば良いだけの話しじゃよ。」


「……どうすれば良いの?」


「普通に、念話を使って呼びかけ続ければ良いだけじゃ。」


「……そんな事………」


とりあえず、天音は言われた通りにやってみる事に……

目を瞑り! アクアに、呼びかけてみる。


『アクアが起きるまで……何度も何度でも呼び掛け続けてやる!』


そんな思いで……


『アクア……アクア…………起きて! 

アクア……』


すると!


意外とすぐに起きた。


「ふぁ〜〜〜ぁ〜……何ですか…………主人様…………もう少し……寝かせて下さい。」



「アクアーーー!!!」


「うわぁぁ! ビックリした〜……

どうしたのですか!? 主人様?」


「どうも、こうもないよ! アクア……

皆んなアクアをずっと、心配して……でも、良かった! 本当に、良かった!」


「……本当に、申し訳ございません!

実は、悪魔の力を抑える為に……」


「分かっている。 皆んな分かってるから……」


そう僕とアクアが、話していると……


「違いますよ!」

「違うぞ……」


「……何が、違うのですか?」


「お前さんの中の悪魔は、お前さんに何もしてはおらん。」


「……どう言う事?」

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