【132】飛行
「わかった〜。」
そう言うとアルは、高く飛び上がり!
思いっきり! 羽ばたくと……
ドッビューーーーーン!!!
凄い速さ! 音速の速度で、遥か彼方に消えていった…………。
「・・・・・・。」
それから、数分が経つと……
ヒュキィーーーーーーン!!!
と言う。
風を切り裂く音と物凄い突風と共に、アルが帰って来た!
「……ぜぇ……ぜぇ……ぜぇ……!!!
あるじ〜……凄いよ! 凄く早く飛べる様になった!!!」
「それは、良かったね。」
僕が、そう喜ぶと……
「でも、力加減が難しい……
もっと、練習してからじゃなきゃ上手く扱えないかも。」
「そうだね。少しずつ頑張ろ!」
「ありがとう。あるじ〜!」
アルは、とっても喜んでくれた。
そして、他にも周囲に風を起こしたり。
ウィンドカッターなどの魔法も使える様になっていた。
これで、アルも至近距離だけでは無く。
中距離の攻撃も出来るようになった為に、今後の戦闘でも更なる活躍が期待できる様になった。
そして、その後は僕とアルの飛行能力を使って数ヶ月かかる旅を数日で終えると……
教団のある。
聖王教国の国境付近の街へと辿り着いた。
その村で、僕達は
ある事実を突き付けられた!
それは……
教団は、非鬼世殺教団と名乗っている。
その名の由来は、この世から悪鬼を排除する。
と言う意味が込められいた!
悪鬼とは、勿論! 魔物やモンスターの事を指しているらしく。
教団は、魔物を適しており……教団本部がある街ではテイムモンスターでさえ中に入れて貰えないとの事であった。
それを聞いた僕達が、困っていると!
兵士が……
「一応、ペットくらいの弱い魔物なら入れるからスライムくらいは、連れて行けるんじゃないかな?」
そう言ってくれたが……
僕のパーティーの基本的な戦力は、フェル、ユキ、紅姫が担っている為に
彼等が居ないダンジョン攻略は、ほぼ不可能に近い。
そして、僕が頭を抱えていると……
兵士が
「何なら、入れる魔物を選別してみるかい?」
「そんな事が、出来るのですか?」
「一応、ここには教会本部の街と同じ結界があって、それを通過出来た魔物は通れる事になっているんだ。
まぁ、君の連れているモンスターはランクの高いモンスターばかりだから、ほぼほぼ厳しいとは思うけどね。」
「でも、試しにやってみても良いですか?」
「ああ、構わないよ。」
そう言って、大きく書かれた魔法陣に順番にフェル達が連れて行かれた。




