【126】元パーティー⑥
ラッシュ達の先制攻撃は、ソフィの攻撃魔法をドラゴンの顔目掛けて炸裂させた。
その隙に、ゴウセルがドラゴンの足元をアックスで、思いっきり攻撃を繰り出すと
ゴウセルの持つ! 斧が粉々に砕け散った。
「硬すぎる!!! こんな奴、どうやって倒したら良いんだ! ラッシュ……」
「弱音を吐いても仕方がない!
やれる事をやるしかないだろ!!!」
「ラッシュ……私の魔法も全く効いてない!」
「……どうすれば……!」
そこへフィッシュとマーリンが合流した。
「大丈夫ですか!? 皆さん……」
「ああ……だが、ドラゴンに全く刃が立たない! どうする?
フィッシュ、何かいい手はあるか?」
「……ドラゴンの鱗は、鋼鉄以上の強度を誇ると言われてますからね。
どこかに、弱点などがあれば……」
すると、ドラゴンは飛び上がり!
広範囲ブレスを吐いてきた!!!
「マズイ!!! マーリン、ソフィ!!!」
2人は、みんなの上に水のドームを作り出しブレスをガードした!
炎のブレスがおさまり……水のドームを解除したラッシュ達からは、蒸気が上がり!
ガードをしても高温によりダメージを受けている事が見てとれる。
「はぁ……はぁ……」
「ガードをしても、このダメージ……」
「直撃を喰らっていたら消し炭になっていたわね……」
「とりあえず……ヒール!!!」
マーリンが皆んなを回復しているとドラゴンが2発目のブレスを放とうとしていた!
「マーリン! ソフィ!!!」
ラッシュの声に、2人はドラゴンに向けてウォーターボールを放った。
ドラゴンの皮膚は硬く。
ウォーターボール程度では、ダメージなど与えられないと思っていたが……
ドラゴンのお腹あたりにウォーターボールが直撃すると!
グォォォオォォォ!!!
ドラゴンは、唸り声を上げながら地面へと落下してきた。
「……効いてる?」
しかし、何故?
皆んなそう思っていたが、この隙を逃すまいと一気に勝負を仕掛ける。
マーリンとソフィは、再度ウォーターボールを放つ!
ラッシュとゴウセルは、ドラゴンを切り付けるが硬い鱗に弾かれて全くダメージがない。
「マーリン! ソフィ! そっちは、どうだ!?」
「……こっちも、全く手応えはないわ!」
「ウォーターボールが弱点じゃないのか?」
「分からない。でも、確かに…….あの時は、効いていた!」
すると、ドラゴンが強烈な咆哮を放ち!
「グギャォオォォォーーー!!!」
また飛び上がろうとする。




