【125】元パーティー⑤
ドラゴンのブレスが直撃するかと思われたフィッシュだったが!
ラッシュが、急いでフィッシュを抱えて横に飛んだ為に
何とかドラゴンのブレスの回避に成功して、2人とも無事だった。
一応、他のメンバーも回避に成功したが……
クラーケンに捕まっていた3人は、ドラゴンのブレスが直撃をしていまい。
クラーケンと元に、消し炭になってしまった。かと、思ったが……
水系のモンスターとクラーケンの粘液がクッションとなり。
虫の息ではあったが……
何とか一命は取り留めていた。
そして、海のモンスターはドラゴンのブレスで一掃されたが……
下僕である3人が、囮として使いものにならない為。
今度は、ラッシュ達がドラゴンとの戦闘になってしまった。
「ど……どう言う事ですか!? 何故!?
ドラゴンがこんな所に!!!」
取り乱すフィッシュに、ラッシュがたずねる。
「どうする? 何か逃げる手はあるか?」
考えるフィッシュ……
しかし、ドラゴンは必要以上にラッシュ達を狙ってくる。
「あの3人を囮に使いたいのですが……
今の3人にどれだけ時間を稼げるか。
しかも、何故かは分かりませんが……!?
あのドラゴンは、ラッシュさん達を狙っている様に感じます。
皆さん……あのドラゴンに何かしたのですか?」
「……ドラゴンに会うのは、初めてだ!」
そうですか。
それなら、仕方ないですが……
色々と考慮すると、逃げるのは不可能かと思われますが、どうなさいますか?」
「……なら、戦うしかないか。」
「いや、ドラゴンですよ! 戦って勝つのは、不可能です!!!」
「でも、逃してはもらえないのだろ!
なら、やるしかない。」
「そうだな! 俺達も一流冒険者だ。
そう簡単には、殺されやしないさ!!!」
「そうですね……。やりますかぁ!」
「…………本当に、あなた達って人は……
仕方ありませんね! 僕は、どうなっても知りませんからね。」
言ってもラッシュ達は、Aランク冒険者!
前は、勇者パーティー候補とまで言われた存在。
彼らもまた、沢山の冒険をしている。
そんな彼らが、今回は逃げる事では無く戦う事を選択した。
事実は、逃げられないからであるが……
それでも彼等は、まぎれもなく冒険者である!!!
マーリンだけは、逃げようとしたが……
1番安全な後方での攻撃に徹してもらう事と使いパシリの3人を回復! 逃げれる時は、彼等を囮に使い逃げる事を伝えると手を貸してくれた。
そして、ラッシュ達とドラゴンの戦闘が始まった。
フィッシュとマーリンは、下僕の3人を回復させる為に3人の元へと向かい。
ラッシュ、ゴウセル、ソフィは、ドラゴンと向かい合う。
その間に、フィッシュとマーリンが3人を回復するが……下僕達は体力を回復したが、まだまだ動けない。
「どうするの? フィッシュ!」
「待ってください。マーリンさん……
出来るだけ! 彼らを回復させましょう。」
とりあえず囮に使うくらいに体力を回復してもらう為に休んでもらう事に
「……はぁ……はぁ……申し訳ございません。
フィッシュさん、マーリンさん
僕達は、勘違いをしていました……」
「……えっ!? ぁぁ……」
『何がだろう? コイツらは、何を勘違いしていたのだ?』
「本当に、ごめんなさい。
ラッシュさん達は、俺達を見捨てたと思っていました。」
「しかし、ドラゴンが来ていた事に気づいて助けに来なかったのですね。
疑って、すいませんでした……。」
3人は、申し訳なさそうに
そう話す……。
「……ええ……そう、言う事です。」
「…………そうですわ!」
「本当に、申し訳ございません!」
「大丈夫です! しかし、これからです。
ラッシュさん達でも、ドラゴンは倒せるか分かりません!
なので、あなた方にも力を貸して頂きます!
なので、今はゆっくりと休んで体力回復してください。」
「分かりました。」
「皆さんの為に、頑張ります!」
「ありがとうございます。」
「では、マーリンさん! 僕達も行きましょう。」
「ええ……分かったわ。
本当に、大丈夫なのよね? フィッシュ……」
「任せて下さい!」
「分かったわ。行きましょう!」
そして、2人は下僕の3人を残してラッシュ達の元へと向かった。




