【124】元パーティー④
そして、3人は必死にマーマンとトビピラニアを倒していく……すると
そいつは、突然! 姿を現した。
「「く……クラーケンだ!!!」」
「……あんなヤツ…………俺たちが倒せるはずがない…………!!!」
そう叫ぶ! 2人に対して、ピノが……
「大丈夫だ! 心配するな皆んな!!!
もしもの時は、ラッシュさん達がいる。
僕達は、出来るだけ! 自分達の実力を証明すれば良いだけだ!!! あの人達は、必ず僕達が危なくなったら助けてくれる。」
「確かに……危なくなれば、必ず助けてくれるんだ! ならば、心配なんて要らない。
今出せる力の全てをクラーケンにぶつければ良いだけだな俺達は!!!」
その言葉に、3人のやる気が格段に上がった。
「そうと決まれば! やるぞー!!!」
「「「おおーーー!!!」」」
そして、威勢よく飛び出して行った3人は
すぐさまクラーケンに捕まり!
窮地に陥っていた。
「うわ〜〜!!! やっぱり無理だ!!!」
「ラッシュさーーーん!!! 助けてー!」
「助けて下さい!!!」
必死に叫ぶ3人の声にも…………
ラッシュ達は、動かない。
「ラッシュさん、本当に死んでしまいます!
誰でも良いんで、助けて下さい!!!
ゴウセルさん! ソフィさん……マーリンさん……フィッシュさん!!!」
クラーケンを誘導して来た! ゴウセルとソフィも加わった【スターライト】は、そこ光景を見ても……誰も動かない。
しかし、言葉では葛藤をしていた。
「……おい! フィッシュ……!!!
本当に、死んでしまぞ!
今助ければ、あいつらも文句を言わなくなるのではないのか?」
「そんな、可能性に賭けて……どうするのですか?
確実にあの者達には、死んでもらい。
あの者達が死んだら新たな下僕を探すまでです。
それが1番確実で、確かなモノです!
分かったら、黙っていて下さい。」
「しかし……」
「そんなに見ているのが辛いなら帰って、かまいませんよ。
僕が責任を持って、彼らの死を見届けますから。」
「・・・。」
「……行こう。ラッシュ…………。
後の事は、フィッシュに任せよう」
ゴウセルがそう言うと4人は、フィッシュに
後の事を任せて、その場を立ち去ろうとすると……
下僕3人がラッシュ達に
助けを求める声が……よりいっそう強くなり耳から離れない。
4人は、意を決して!
目を瞑り……3人から背を向け歩き出す。
「助けて! 助けて! ラッシュさん……」
「助けて! ゴウセルさん……ゴウセルさん!」
「マーリン! ソフィさぁぁぁーんん!!!」
すると、フィッシュが……
「あなた達も本当に馬鹿ですね。
助けられる訳ないじゃないですか……
その無い頭で、少しは考えて下さい!!!」
フィッシュが3人に対して、そんな言葉を投げ掛けたのを聞き……
『アイツらも……その言葉で気付いただろう。』
そう思い。
ラッシュ達は、もう引き返す事は出来ないと
理解、納得して歩くスピードを早めた。
すると、
上空から目の前に、大きな物体が落下して来た!!!
ドゴォーーーーーーン!!!
「・・・・・・・。」
「・・・・・・・・・・・。」
砂埃が舞う中………………
「???」
その落ちてきた物も確認する………………
「???」
そこには、巨大な1匹のドラゴンが立ち塞がっていた!!!
そして、ラッシュ達を睨みつけたドラゴンは
いきなりブレスを吐いて来た!!!
「フィッシュ! 危なぁぁーーーいぃ!!!」




