【123】元パーティー③
そうして、翌日……
フィッシュ達は
「では、皆さん! クエストに向かいましょうか!!!」
「はい……。
とろこで、ラッシュさん以外の他のメンバーの皆さんは?」
「・・・」
「他の皆さんは、少し用事があり……
後から合流しますので気にしないで下さい!
今日は、あくまでもあなた方の試験なので
そこに集中して下さい。」
「分かりました! 申し訳ございません。」
「では、行きましょう。」
そうして、ラッシュ、フィッシュ、他3人で海へと向かった。
「海に来たと言う事は、今回討伐するモンスターは水系の魔物ですか?」
「はい!そうです。
それでは、海に向かって下さい!
僕達は、こちらで見守っていますので……」
「分かりました。いくぞー! 皆んな!」
「おおーーー!!!」
3人が海へ向かうと、モンスターがあらわれた!!!
マーマンと跳びピラニア!
マーマンとは、男性型のマーメイドで上半身が人型で下半身が魚のモンスター!
しかし、マーメイドより魚が強く出ている為に上半身も魚みたいな見た目をしている。
陸上では、動きが制限されてソコソコの強さだが……水中では、厄介なモンスターである。
そして、もう一体のモンスターである。
跳びピラニアは、その名の通り! 水中から跳んで攻撃をして来る。
強靭なアゴと鋭い尾ひれを使い攻撃を仕掛けて来る為……油断すると手足を切断される事もある。
しかし、盾があれば容易に攻撃をガード出来るが……地面に落ちた後すぐに攻撃を加えないと強靭な尾を使い跳んで水中に戻ってしまう。
その姿から跳びピラニアと呼ばれる様になった。
そんなマーマンと跳びピラニアを相手に、3人は悪戦苦闘していた。
それもそのはず! 何しろ数が多いのだ。
「くそ〜……」
「たいして強くはないけど……数が多い!!!」
「泣き言なんで良いから……1匹でも多く倒せ!!!」
「おおー……!!!」
少し離れた場所から、その光景を見る。
フィッシュとラッシュの元にマーリンが合流する。
「……言われて通りに、魔物のエサをばら撒いて置いたわよ。
これで、良かったのよね……。」
「ええ、ありがとうございます。
お陰で、かなりのモンスターが集まりました。」
早朝より先に来て、エサを水魔法を使い!
ばら撒いていた。マーリンは、少し疲れた様子だった。
「あとは、人払いをお願いします!」
「分かったわ……。」
「おい待て……あいつらと戦わせるモンスターは、クラーケンじゃないのか?」
そう、ラッシュが質問をしてくると……
「勿論、クラーケンとも戦ってもらいますよ。
しかし、確実に彼らに死んでもらう為にも
ここで、体力を少しでも削っておきます。」
「……そこまで、しなくとも…………」
「……何を言っているのですか? 油断は禁物です。」
「しかし……」
そうラッシュが発言をすると……フィッシュに睨まれ! ラッシュは黙るしかなかった。




