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【116】メイド達……

「・・・。」


「…………領主様! 私達は、どうなってしまうのでしょうか?」


「……そうだね…………。

ならば、そのお金を僕が支払うから! このまま、ここで働いてくれないか!?」


「よろしいのですか!? 私達には、願ってもない事ですが……」


「なに……? 何か問題でも!?」


「いえッ! 問題と言うほどの事ではないのですが……」


「何かあるなら、先に言っておいてもらった方が助かるよ。

だから、遠慮しないで言ってください!」


「ならば、遠慮なく……!

領主様……エッチな事は、しないでくださいね……」


「しませんよ!!!

こう見えても、僕は! 婚約者が沢山いるんですから……これ以上増やす事は、しません!!!」


「それは、それは、その歳で婚約が沢山……

以前の領主様……以上の逸材かも知れません。」


3人のメイド達は、かたまり僕から少し距離を取ったので……

僕は必死に弁解をするが……信じて貰えず!

彼女達の信頼は、今後の僕の行動に委ねる事となった。


そして、コックさんと執事さんにも

この後も屋敷で働いてくれるか尋ねると……

2人とも了承してくれた。


しかも、執事さんに至っては

僕に雇われなく(給料が)とも、この屋敷に仕えてくれるつもりだったと伝えられた。


案の定! 以前の領主は、無賃金で執事さんを働かせていたらしい。


僕は、一応! なぜそんな事をするのかと尋ねると……


執事さんは、前々の領主様との約束で

この屋敷を守って欲しいと頼まれた為に、その約束を守っているとの事だった。


「そして、その領主様より。

お金は、頂いている為……

私は、この屋敷に置いていただけるだけで!

結構なのです。」


「そうなのですね。

しかし、働いてくれた。お給料は、しっかり払いますよ!

でないと……祖父に笑われてしまいます。」


『そう、前の前の領主様とは、僕達の祖父に

あたる人に間違いない。

そんな祖父が、しっかりやっていたのに僕達が執事さんをむげに扱っては申し訳ないと思うし……何より!

自分達の祖父を誇りに思えた。

なので、僕も執事さんの言葉に甘える事なく……しっかりとした領主になる事を心に誓った。』

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