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【115】領主

そして、領主にも騎士が説明をすると……


「そ……そんな! ふざけた話があって良いものか!!! 私は認めんぞ!!!」


「認めるもの認めないも、ありません!

国王陛下からの命令です。

従わなければ、処罰の対象となりますが……よろしいのでしょうか?」


「ふざけるな! こんな若僧如きが、私の代わりなど務まるはずがない!!!

国王陛下も何を考えているのか!!!」


「それ以上の国王陛下への暴言は、謹んで下さい! 死罪となりますよ。

それに、天音様は未来の国王となる。

お方です! ここで、天音様に逆らう意味が貴方はわかっておられるのですか!?」


「……こ……国王!? 未来の国王陛下だと!?」


「はい! 天音様は、王女マリア様と婚約なさったので将来は、この国の国王となります。」


「・・・・・・。」


それを聞くと……領主は黙ってしまった。


そして、この屋敷と領主の差を僕に差し渡す事となった。


すると……


屋敷に支えていた。

メイドが、話に入って来た!


「領主様! 私達は、どうなるのでしょうか!?」


「君達は……?」


すると、執事が説明を始めた。


「我々は、この屋敷に支えていた使用人で御座います。

名前を【セバス】と言います。

こちらは、獣人族のメイドの【メラ】【ユラ】【ナラ】と言い同じ村の出身で御座います。

そして、もう1人コックの【フォンライ】この5人で、この屋敷を管理しておりました。」


「この広い屋敷を5人で……!?」


「……はい……前は、もう少しいたのですが」


何でも、元領主は以前から働いていた者達を金の無駄という理由で解雇した上に、新しく雇った者達には低賃金で過酷な労働を強いていた。

そして、領主の横暴な態度に悶え残った5人に屋敷の全てを回させていたらしく。

最近では、給料も未払いだったとの事だった!


「お金が頂けないと、両親への仕送りも出来ませんので……いくら嫌でも逃げる事も出来ませんでした。」


「徹底してますね。」


それは、何とも悪質かつ巧妙な作戦を……

褒められた者では無いが……案外、賢かったのかもしてれないと感心をしてしまうほどだった。


「それで……私達は、今後どうなるのでしょうか?」


「それは、それは、大変だったですね。

では、そちらの件は……元領主さんに直ちに支払いをさせますね。」


「ありがとうございます! 領主様。」


「いえいえ! 働いた対価を頂くのは、当たり前の事ですよ。あなた方が頑張ったのですから」


「本当に、ありがとうございます!!!」


すると、騎士の1人が……


「…………しかし、天音様! 元領主は、とっくに金目の物を持って逃げましたが……どうなされるおつもりですか!?

今から追いますか?」


「……えっ? 逃げたの? いつの間に???」


「話が終わってすぐにで、御座います!」


「それは、それは……徹底してますね。」


「・・・。」


「…………領主様! 私達は、どうなってしまうのでしょうか?」

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